| 第14回北京燕化石油 (H株 0325)
 第10回〜11回で中国の石油について取り上げました。
 今回は石油株の中でチラッとお勧めしました
 北京燕化石油についてお伝えします。
 同社は中国石油(ペトロチャイナ H株 0857) と並ぶ中国石油業界の雄、
 中国石油化工 (シノペック H株 0386)の傘下企業です。
 H株として7年前から香港市場に上場していますが、案外知られていないように思います。
 同社は石油化学メーカーで、
 主要業務は樹脂、プラスチック、合成ゴム、
 有機化学製品の製造・販売を行っています。
 主力のエチレン生産量では国内シェアトップです。
 その他 ポリプロピレン、フェノールなども
 国内シェアはトップクラスのシェアを占めています。
 三菱化学と技術提携しているほか、
 ドイツのバイエルAGとの石油化学合弁会社設立、
 およびオランダのDSM N.V との
 自動二輪車用タイヤ合弁生産を計画してます。
 
           
            | 【北京燕化石油チャート】 |   
            |  |  【原材料高でも大幅増収・増益】 同社は昨年のSARS流行により、生産施設の設備点検の為、
 1ヶ月間閉鎖しました。
 また、原油高と輸送費上昇などの
 コスト高に見舞われました。
 しかし、中国国内での石油製品に対する
 旺盛な需要に支えられ、
 製品価格の大幅な上昇は
 コスト増大を相殺しています。
 生産施設稼働率は101%に達しています。
 6月中間決算では売上39%増、純利益は
 436%増 (いずれも前年同期比)となっています。
 プラスチックや合成ゴムなど、
 中国国内での需要拡大は
 今後もまだまだ続くと予想されます。
 私は同社の6月中間決算が大幅増益と予想して、株価2.7HKドル台から注目してきました。
 株価は10/12現在、3.25HKドルと
 少し高くなってきています。
 PERも18倍ですが、押し目は拾っておきたい
 銘柄だと思います。
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