上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第15回
一喜一憂するのはあなたです。残念!

H株指数が大きく下げました。
13〜14日の2日間で−193ポイント、
率で4%の下落となっています。

13日、国家外貨管理局の報導官が、
「近いうちに人民元が切り上げられる」
といった報道に対して
それを否定したことが原因でした。

ただ新幸社などのメディアによると同報導官は
中国は今後も為替システムの改革を進めていく方針に
変わりのないことを強調。
その上で
「経済の発展レベルや経済情勢、
 国際収支の状況などを見極めた上で段階的に進めていく」
とコメントしています。
したがって早期の人民元切り上げ報導に対しては
「わが国の現行の為替政策を誤解している」
「根拠にかける」と発言した次第です。

昨日(14日)は前日の地合いの悪化に加えて
NY市場の続落および
原油価格の上昇により
日本や香港株式も下落しました。

海外市場における悪材料が
次々と出てきたことはともかく、
前述の某報導官の元の切り上げ否定などで
大きく下落するというのは、
少しおかしな話です。

H株に限って言えば、
ボックス離れしたところから
約30%近く上昇していました。
少しの悪材料でも利食い売りのきっかけとなります。
また、本日、新規上場の中国電力国際(2380)を皮切りに
今後も大型IPOが予想されることから、
需給悪化も懸念されていました。

要は、今回の下落は
投資家心理の表われだと思います。
市場のセンチメントが少し好転したとはいえ、
個人投資家、機関投資家とともに
まだまだ本腰を入れて投資が行われていない
ということだと思います。

上昇相場に確信が持てるようになったら、
誰でも本腰で買ってくるのは当り前です。
「チャンスマンは前髪だけ」
一喜一憂して後悔するのはあなたです。
残念!

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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