第10回
石油株人気はまだ続く
今、中国は国内のエネルギー不足、
国際的な原油価格高騰で、
石油の安定供給源確保に奔走しています。
こうした動きは益々活発になってくると思います。
もちろんこれは中国に限ったことではありませんが。
先ごろ『中国で最も競争力のある上場企業が』が
発表されました。
石油大手の「中国石油化工(シノペック)H株 0386」が
第1位に選ばれています。
参考までに2位以下のランキングもご紹介します。
宝山鋼鉄(A株)
重慶長安汽車(深センB 200625)
安徽セメント(H株 0914)
貴州芽台酒(A株)
華能国際電力(H株 0902)
哈薬集団(A株)
青島海爾(ハイアール A株)
青島ビール(H株 0618)
上海汽車(A株)
四川長虹(A株)
TCL集団(A株)
万科企業(深センB 20002)
中海コンテナ(H株 2866)
チャイナユニコム(レッドチップ0726)
儀征化繊(H株 1033)
などが上位陣に入っています。
中国はWTO加盟後も、
世界中で石油の利権にからむ交渉や
買収を展開しており、
先進諸国からヒンシュクを買っているのは事実です。
しかしこれは行き過ぎたところはあっても
将来を見据えて
産油国でありながら
輸入国となっている現状打破のために
必死になっているからだと思います。
昨年のSARS暴落の時に、
ウォーレン・バフェット氏が
「中国石油(ペトロチャイナ) H株0857」を
大量に購入したことで、
石油株人気が起こりました。
投資家の誰もがペトロチャイナや
シノペックの名前を知るようになり、
一旦は(今年は)その人気ブームも
過去のことになりつつあるように見えます。
しかし、今回の金融引締めの中にあっても
中国株は底固い動きとなっています。
次回は個々の石油銘柄にスポットをあててみます。
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