第394回
腰痛改善の簡単気功・3
腰痛持ちの僕に、
鍼灸師で気功師の鵜沼宏樹さんが教えてくれた
「自宅で出来る、腰痛改善の
≪簡単気功≫」とは、
≪胎児気功≫というものです。
母親の子宮の中で眠る胎児のように、
身体を丸める姿勢で静かに呼吸するものですが、
その方法は、
鵜沼さんの著書「一日の簡単気功レシピ」に、
図解入りで書かれているので、
以下、簡単に紹介しておきましょう。
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●腰痛の思いケースに≪胎児気功≫
(抱膝守一法=ほうしつしゅいつほう)
この気功は、お母さんのお腹の中に
いるときのような姿勢をとり、
静かに呼吸に意識を向けることで、
ゆるやかに腰の状態を改善しようとするものです。
これによって腰の不必要な緊張が解け、
構造的なゆがみも修正されてくるようです。
1日2回、朝晩行えると理想的です。
まず正しい姿勢を作ります。
図のように
頭の下に枕を入れ、
さらに骨盤の下に
座布団を2枚ほど敷きます。
そして眉間と口元をゆるめ、
ボーッとなりながら
自然な呼吸に意識を向けます。
このときの意識の操作は
「荘子の聴息法」*と同じです。
これを5〜10分ほど続けて終了します。
*
ちなみに、「荘子の聴息法」とは、
『荘子』に掲載されているもの。
「聴息」とは、
まず自分の意識を呼吸に向ける。
その状態を保持していると
呼吸も自然に深く細く変化し、
意識状態も半睡眠のような感覚に変性していく。
そのうち、意識と呼吸が一体となり、
何もわからない心地よい状態に入る。
その状態を維持し、終了するときは手をこすり、
顔をこすってすっきりと目をあける。
就寝前に行なうときは、
こすらずにそのまま眠ってしまう――
という気功法のことです。
詳しく知りたい人は
「一日の簡単気功レシピ」を読んでみて下さい。
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