ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第366回
白隠禅師の《不老長寿法》を読む・2


≪養生は爆発だ≫
≪心のトキメキは養生から始まる≫――、
日頃の養生の積み重ねこそ、
対処療法の薬に勝る≪元気で長生き≫の秘訣だというのが
帯津医師の持論ですが、
帯津さんが共感した禅僧の1人が
江戸時代の白隠禅師だ――という話の続きです。

白隠の名著「夜船閑話」(やせんかんな)は、
若き日の自らの神経衰弱と
結核病(当時は不治の病といわれた)を治したのは
≪腹式呼吸法と内観法≫であり、
これぞ「理想の病気治療法」、
「不老長寿の秘訣法」という内容で、
なかなか説得力のある本です。

「若し(もし)是れ 参禅弁道の上士(注・座禅の修行者)
心火逆上し、身心労疲し、五内(注・心肺肝脾腎の五臓器)
調和せざる事あらんに、鍼 灸 薬の三つを以って、
是れを治せんと欲せば(略)
救ひを得る事 能はじ(あたわじ)。
我に仙人還丹(注・仙人の丹田呼吸法)の秘訣あり。
爾(なんじ)が輩(ともがら)、
試(こころみに)是れを修せよ。
奇功(注・奇跡の効果)を見る事、
雲霧を披(ひら)いて晈日(こうじつ)を見るが如けん。」

難病を患ったときは、鍼や灸、そして薬に頼るのではなく、
仙人修行で行われる、自らの力で、
気海丹田(注・臍の下にあるといわれる)に
気(注・生命エネルギー)を溜め、
座禅を応用した内観法によって雑念を取り去り、
静坐して呼吸を調和すれば、
頭にこびりついた病気という思いが
取り去られる――というのです。

内観法とは、精神集中による自己発見法ですが、
へそ下にあるといわれる丹田(たんでん)に
気のエネルギーを溜める腹式呼吸を続け、
世の雑念を払い、一身を丹田に集中すれば、
自らを安穏の場に置くことができ、
さらに、心身を浄土世界に置くことができる・・・と、
「夜船閑話」では解説されています。

まさに、帯津医師が気功道場で実践している、
生命場のエネルギーを高める気功=「時空」に共通する
ときめくような精神集中のイメージトレーニング法、
そのものでしょう。

白隠禅師自身、この腹式呼吸法と内観法で、
ストレスや結核という難病を退治したのですから、
皆の者、これに習え!
これぞ元気長寿の秘訣だ!・・・と宣言しているわけです。
白隠の元気長寿の養生法を会得すれば、
奇功(注・奇跡の効果)を見る事、
雲霧を披(ひら)いて
皎日(こうじつ=明るい日の輝き)を見るが如けん。

というのですから、
まさに「養生は煌めくごときトキメキをもたらす」
「不老長寿の秘訣」といっているわけです。
「養生は爆発だ」という帯津医師の発想と
共通するところがあります。


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2009年11月17日(火)

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