第358回
一日一生?《一日一メキ》のすすめ
≪トキメキの養生≫といっても、
イメージトレーニングだの瞑想だの、
はては座禅内観などと
あまり難しく考えない方が良いと思います。
僕は、まったくの凡人ですから、
大好きなパソコンをたたいたり、本を読んだり、
ときに散歩をすると、小さなことですが、
思わぬアイデアがひらめいたり
1日中がウキウキと楽しくなることが多々あります。
有名なクリスチャンの内村鑑三に
「一日一生」という名言がありますが、
それほど大上段に構えなくても、
僕は「1日1回は心ときめく」=
「一日一メキ」の気分で日々を過ごせればいいなと、
思うようになりました。
ガンと宣告されたり、ガン再発を疑われたりした、
10年前、7年前の狼狽ぶりがウソのようですが、
いまは「1日に1回でも心ときめく出来事に会えば、
これ以上の幸福はない」――、
そんな気持ちで過ごしています。
これも、激しい手術や毒薬のような抗ガン剤ではなく、
玄米菜食と簡単な腹式呼吸、
そして漢方薬の併用という、
日頃の小さな養生の積み重ねが、
食道ガンからの生還をもたらしただけでなく、
心身をスローヘルス(温和) に
バランスよく保ってくれたと思って、
ほんとうに感謝しているわけです。
元気に長生き――の話の割には、
宇宙生命体だの虚空だの
なんか哲学めいた、宗教臭い話を交えての
養生法の話とはなってしまいましたが、
死を見据えることによって、
生きる希望を≪ときめかせる≫という
50歳からの逆発想の人生設計術について、
明日、もう少し話を進めます。
それは、昔、「死と老化の生物学」という本を読んで、
とても刺激を受けたといいますか、
心ときめいて、なにか生きていくことが
面白くなってきたからです。
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