第342回
名著「おばあさんの知恵袋」を見直そう
日本古来の健康の知恵の
原本=名著「おばあさんの知恵袋」(復刊版はこちら)
を
再読してみようという話の続きです。
ちょうど、日本が高度成長経済に突入し、
これは、欧米風の肉食、脂食で
「頭がよくなる」「体力が向上する」などと
信じられはじめた、
35年ほど前に書かれた本です。
やがて、体力向上と長寿の反面、
ガン、アトピー、痴呆と言う「長寿難病」に、
日本人は悩まされることになるわけですが、
古きよき日本の手作り文化が捨てられていくわけで、
この本には、
その兆しを敏感に嗅ぎ取った警鐘ともとれる
内容がいっぱいに詰っておりました。
たとえば「たべもののこと」という章には、
「お米」「ごはん」「お粥さん」「小豆とおはぎ」
「おこぶ」「冬の漬物」「黒豆」
といった懐かしい項目が続きます。
すでに欧米風の核家族化が流行していましたから、
先祖伝来の手作り料理法や古きよき習慣を
教えてくれる「おばあさん」が少なくなってきたわけです。
では、どんな「スローヘルス(温和力)」の知恵が
書かれていたか?
たとえば、「梅干し」と健康の知恵について
紹介してみましょう。
梅干は、古来から万病の薬といわれてきましたが、
いまや都会の家庭では、
梅干を手作りすることは殆どなくなりました。
化学調味料や防腐剤、着色剤を使った梅干が
出まわっているので、
なんとしても無添加、天然ものの梅干を手にいれないと、
本来の効能も期待できないわけですが、
梅干の手作り法や古来からの効能が
この本ではおばあちゃんの囲炉裏端のオトギ話のように
心温かく紹介されているところが面白いわけです。
この本は絶版ですので、(復刊版はこちら)
もし読みたい人はアマゾンなどのユースド出品(古本)で
求めれば、安価で手にすることは可能です。
続きはまた明日。
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