ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第341回
古き良き日本人の知恵

いま中年になっている人たちが子どものころは、
ちょっと風邪をひいたり、腹を壊したり、
けがをしても祖父母が、
薬を使わない手当法を教えてくれたものです。
風邪には生姜湯よい、
腹痛には梅の黒焼きがよい・・・といった話です。
懐かしく思い出す人もいるでしょう。

ところが、僕を始め、そうした人たちが、
いま「爺―じ」、「婆―ば」と、
孫からいわれる年頃になっているわけですが、
すぐ医師に頼んで抗生物質を貰う、
強い化学劇薬を貰って、すまそうとしてしまいます。

昔の爺さん、婆さんは、
日頃から「食べ物に気をつけていれば免疫力はつく」として、
つまり、「食がいのちの元」「食は運命を決める」
ということを、身をもって知っていました。

最近は、やっと、心ある医師の何人かが
≪冷えは万病の元≫といった本を書いて、
昔のおばあちゃんの知恵を代弁してくれるようになりましたが、
今も昔も、健康長寿の基本なわけです。

僕も、毎月、コラムを連載している
「いのちの玄米菜食」の10月号でも
いかに、健康のための温和力(スローヘルス)が大切か?
これについて次のような話を書きました。
「人間は体温が0.5度下がるだけで免疫力が
40%下がるといわれます。
温和力を上げる手っ取り早い方法は、
体の内から温める≪梅醤番茶≫や
外から温める≪びわの葉温灸≫などですが、
果物やスイーツ、ジュースの摂りすぎで体が冷える=
陰性になったときは陽性のゴマ塩を舐める、
また靴下の中に唐辛子の粉を少々入れるなど、
いわゆる≪おばあちゃんの知恵≫の工夫調和を凝らそう(略)。
『おばあちゃんの知恵』とは
≪身近な食べ物による民間療法≫ですね。」と。

というわけで、そうした日本古来の健康の知恵の
原本となった本について、
何回にわたって、紹介していきたいと思います。
その本の題名は、ずばり、
「おばあさんの知恵袋」(復刊版はこちら
(文化出版局)です。

いまから35年ほど前、昭和51年(1976年)、
ちょっとハイカラで、日本古来の生活習慣にくわしい、
桑井いねさんという“おばあさん”が書いた、
衣食住に渡る、日本人のよき習慣を、
家庭生活の知恵として伝えた、
まさに「祖父母の知恵」を満載したエッセイでした。
1970年代というと、ちょうど、
日本が高度成長経済に突入し、
欧米風の肉食、脂食が
「頭がよくなる」「体力が向上する」などと
いわれはじめた頃です。


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2009年10月23日(金)

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