ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第338回
帯津良一博士の養生訓・4

さて、もう100冊は超える、
帯津良一さんの著書のベストセラー本の1つに、
作家の五木寛之さんとの対談集「健康問答」があります。
五木さんには昔、編集長をやっていたときに、
お世話になった≪縁≫がありますが、
いまや五木さんは健康養生・人生修行の達人です。
「人間の運命」「大河の一滴」「蓮如」といった
名著を何冊も書いておられます。

対談集のページをめくる度に、
お二人の希望と自力更生(養生)の
≪知恵≫と≪言葉≫が飛び交い、共鳴し合うのですから、
じつに痛快な本でした。

というわけで、独自の≪攻めの養生≫論に触れている、
帯津医師の「あとがき」の部分を
少々紹介させていただきます。
この≪攻めの養生≫論が、
帯津さん流の≪自己実現≫の逆転発想の
クリティカル・シンキング(問題解決の鍵)だと思うからです。

「これまでの養生は、身体が対象であった。
だから身体を労って、病を未然に防ぎ、
天寿をまっとうするといった、
やや消極的で守りの養生であった。
しかも、死を持って終われりである。
これからの養生はちがう。
日々、命の場のエネルギーを高めつづけ、
死ぬ日を最高にもっていくのだ。
積極的で≪攻めの養生≫である。
しかも、死をもって終われりではない。
晩年になるほど加速していき、猛烈なスピードで、
死後の世界に飛びこんでいくのだ。
なんとも爽快な養生ではないか」

なんとも強いパワーを感じませんか? 
さらに、五木寛之さんが語る、生老病死の悩みを突き抜けた
養生論の姿勢もこれまた凄いのです。
このあたりについて、
帯津先生がエンパシー(共鳴)していますので、
もう少し「あとがき」を引用させて貰います。

「だから、五木寛之さんがいうように、
明日死ぬとわかっていてもするのが、養生なのである。
攻めの養生にとって、
上昇する速度は常に一定ではない。と
きどき、命の場が小爆発を起こして一気に駆け上がる。
これがベルグソンの命の躍動であり、心のときめきなのだ」と。
 
どうですか?
帯津さんの「人間は哀しくて寂しいものだと思えば
希望が湧いてくる」にしても、
五木さんの「明日死ぬとわかっていてもするのが養生だ」
にしても、心の奥にドスンと響く言葉だと思いませんか?

「攻めの養生法」の実践には7つある。
1.勤運動(運動にいそしむ) 2.練気功(気功を練習する)
3.節飲食(食事を節する) 4.暢情志(心をのびやかにする)
5.慎起居(正しい日常生活) 6.適環境(環境に適する)
7.補薬物(薬で補う)


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2009年10月20日(火)

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