ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第335回
帯津良一博士の養生訓・1

≪生命在脚下 希望在心中≫――
これが僕の主治医の帯津良一博士の
生命観・人生観の土台であり、
治療方針の基本です。
じかに、この≪希望≫の格言の由来について、
伺ったことがあります。 

「私が考えたのではなく、北京の郭林新気功の師である、
于大元(うたいげん)さんから教えて貰った言葉です。
≪いのちはあなたの足元にあります。
希望はあなたの心の中にあります≫

という意味です。

私も于大元さんも多くの人に気功を奨めており、
気功をしている人の方がガンの予後がよくなっている。
≪希望≫を持って生きている人が多いとわかりました。
しかし、ガンとの闘いに
≪希望≫を持つということはなかなか難しいことです。
≪希望≫の方程式などないわけです。

于大元さんは中国全土を行脚しながら、
『自分の心の中をじっくり覗いてください』――
そうすれば必ず
自分の力で考え出すことが出来ると説いていました。
≪脚下照顧(きゃっかしょうこ)≫という諺もありますが、
これはあちこちと願望を求めるのではなく、
自分の足元をじっくり見て自分で考える力をつけましょう――
つまり、自力更生という意味です。

≪生命在脚下≫と≪希望在心中≫の2つが、
ガンとの付き合い方を象徴している、
とてもすばらしい考え方だと思い、
于大元さんに揮毫(きごう)していただき、
私の病院のロビーに額つきで飾って
多くの患者や家族の皆さんにも紹介しているわけです」と。

もう10年前ですが、この言葉を聞いた瞬間、
ガンでウジウジと悩んでいる迷いが
晴れて来たことを思い出します。
手術が上手い“神の手”のような医師はいないか? 
魔法のような抗ガン剤はないのか?
どの大学病院がいいか? 
よい代替療法はないのか?と、
あれこれと他人頼みに逃げ迷うのではなく、
こうなったら≪自力更生でいのちを掴もう≫――
心を入れ替えて、ガン闘病の覚悟が決まったわけです。


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2009年10月17日(土)

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