第334回
年間4キロの添加物を食べている?
食品添加物の複合毒性が
こどもの成育に影響するという
Q&Aの続きです。
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Q=年間4キロの添加物を摂取していると聞きますが。
「はい。1日約11グラム、
1年間で約4キログラムの添加物を
摂取しているといわれています。
10年間で40キロになります。
背筋が寒くなるような量ですね。
30年、40年前と大きく違っているのは
加工食品の利用が多くなってきていることだと思います。
現在許可されている食品添加物は
化学合成品が351種類、それ以外1051種類で
合計1402種類にのぼります」
Q=1回の摂取量は微量で害はないとされていますが、
実際の安全性はどうでしょうか。
「食品添加物の1種類当たりの摂取量は
厚生省で定められていて、
微量だから問題ないといわれていますが、
本当に安全なのでしょうか。
私がこの仕事にかかわるきっかけとなった
20年前の消費者レポート(日本消費者連盟)では、
複合毒性の安全性となると、
天文学的に膨大な組み合わせとなるために
調査は不可能ということでした。
それは現在でも全く変わっていません。
またキャリーオーバーの問題もあります。
食品を加工する以前の原材料に
すでに使われていた添加物を
キャリーオーバーといいます。
二重で使われているわけですね。
メーカーが『添加物を使わない安全なみそ漬けを作りました』
といっても簡単には信用できません。(略)」
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では、「食のスローヘルス」つまり、
食卓汚染からガン患者はどう身を守るか?
食箋指導者の山村慎一郎さんの答えは簡単明瞭です。
「とくにガンやアトピーの患者は、
これからの食品添加物や農薬まみれの食品を
食べてはいけない――
これが養生の大前提です。
体内に強力なガンがある時には
健康な時と違って
受ける被害がより大きいからです」
あなた自身のことはもちろん、
≪食と子どもの成育≫は、
これからの日本人の最大の課題ですね。
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