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         第328回 
          続「母乳が赤ちゃんを変える」 
        拙著「しなやかな玄米菜食」の 
          抜粋紹介の続きです。 
                       * 
        お母さんが、胡椒の入ったトマトの煮込みを食べてから、 
          すぐに母乳を与えたために、 
          赤ちゃんがむずがって吐いたというのですから、 
          尋常ではありません。 
        <やっと眠りについた姪(赤ちゃん)を見ながら、 
          「ねえ、おっぱいの味見をしてみようか?」と 
          わたしがいうと、妹も「そうね」と。 
          ちょっと搾ってもらってなめてみました。 
          「う〜ん、スパイシー」、 
          ふたりで顔を見合わせました。> 
        子どもの月齢や、 
          お母さんの体によっても 
          香辛料の影響は変わっていきますが、 
          総じて赤ちゃんが好むようなものではないようです。 
          このできごとを通して、 
          食が母乳を通して赤ちゃんへいくということを 
          確認できました。 
                     
          さあ、あなたはどう感じたでしょうか? 
          もし、母親が香辛料のことはもちろんのこと、 
          化学合成物質による食品添加物や農薬まみれの野菜や果物、 
          またレトルト食品などを食べて、 
          赤ちゃんに母乳を与え続けるとしたら、 
          その成育に影響を与える影響力は計り知れません。(略) 
        僕の食箋指導者でもある 
          山村慎一郎さんは、この「食べ物の影響力」について、 
          月刊「マクロビオティック」の 
          「失敗を生かす食養生実践講座」という 
          興味深い連載エッセイのなかで、 
          食べ物は赤ちゃんの体ばかりか、 
          成長段階の人間の心にも 
          大きな影響を与えると指摘しています。 
          「肉体的行動や感覚、 
          情緒、意識、人生の考え方なども、 
          その人の食べ物によって 
          日ごとに変化していくのです」 
        食べ物が子どもの性格までも変えるというのです。 
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