第311回
養生とは≪不老長寿の仙人の道≫?
「薬膳料理を楽しむ会」で
僕がスピーチした
「薬膳料理=薬食同源養生法の効用」の話の続きです。
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久しぶりだから何か話せというわけで、
ちょっと、古来中国から伝わる
「不老長寿食」の話をしたいと思います。
不老長寿の思想とは、
中国の宗教である「道教」=タオの道に象徴されます。
あまり、宗教ぽい、迷信ぽい話はしたくないのですが、
分かりやすくいいますと、
「不老長寿の道」とは・・・
呼吸法、食事法、瞑想などの養生修行によって、
永遠の命を持つ
「仙人になる実践哲学」といったらよいと思います。
しかし、この不老長寿の道も、
中国3千年の間に、「水銀を飲んだり」
「呪札を飲んだり」・・・
仙人術の秘法が決められてきて、
現代人から見たら、ちょっと、
ついていけない決まりもでてきました。
さらに、現実問題として、僕たち凡人は、
断食・瞑想をして<気を食べて生きる仙人>
になるわけにも行かないわけです。
しかし、この「不老長寿法」の中の
呼吸法、食事法、瞑想法などは、
実際に、人間の不老長寿に大いに役立つものでしたから、
あるものは、中国医学=「漢方」として、
また鍼灸整体術として、あるものは気功術として、
はたまた、座禅法として、そして食事法は薬膳として、
いまなお珍重されているわけです。
いわば、僕たちの養生法は
古来伝わる連綿とした
「不老長寿」の知恵が根源=ルーツ
になっているといってよいわけです。
もちろん「切れば治る」といった
「患者を壊れた機械のように扱う」いまの西洋医学など
足元にも及ばない「いのちの知恵」が沢山、秘められている・・・
僕はそう思って、いわば「薬食療法」を研究しつつ、
結構楽しんで生きているわけです。
ようするに「薬膳も不老長寿=仙人の道」なんですね。
*
以下、明日に続きます。
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