第310回
60歳は「アラカン」、70歳は「アラコキ」
先日開かれた「薬膳料理を楽しむ会」で僕がスピーチした
「薬膳料理=薬食同源養生法の効用」についての話の
紹介の続きです。
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今日出席されている、
元オレンジページのマクロビオティック編集部
編集長の山本洋子さんが
先日、撮影取材にこられまして、
たまたま、やはり今日来られている、
東京スポーツの役員である佐藤祐二さんとも
一緒に取材を受けたのですが、
そのとき、佐藤さんが面白いことをいうんですね。
「僕、アラカンです」と。
なんだと思ったら、還暦60歳を迎えたので、
いま流行りの「アラフォー」をもじって、
「アラカン」といったワケです。
なるほど、あの若き佐藤さんも歳を取ったなあ・・・
と笑ったのですが、
とすると、来年、僕は古稀70歳だから
「アラコキ」というわけだ・・・
と、またまた大笑いとなりました。
この一部始終は、山本さんのBLOGに掲載されています。
ちなみに、古来中国では70歳になると、
「人生七十古来稀」
(レンシェンチーシー グーライシー)といいます。
ご存知の唐の詩人・杜甫の言葉です。
その言葉どおり、昔、70歳は長生き世代に属しましたが、
いまの長寿日本では「前期高齢者」といわれ、
若いのだか年寄りなのかわからない・・・
なんとも中途半端な、宙ぶらりんな年恰好なんですね。
しかし、そんなことは嘆いていられません。
なるべく「寝たきり長生き」にならないように!
ますます、元気で長生き・・・
つまり、古来中国思想でいうところの
「不老長寿」の道を究めていかねばならぬ!
と、改めて「発奮」しているわけです。
それでもですね。
僕は、いわゆる薬食療法を継続したお蔭で、
「ガンをきらずに10年生き延び」てきましたが、
生老病死といいますが「病」(やまい)はもちろん
人間「老」(おい)にはなかなか勝てません。
だんだん年を重ねると、細かいことが億劫になり、
スローヘルス研究会の大きな食事会の企画もさぼってきました。
すみません。
ところが、健康養生塾が
僕の「WEB版いのちの手帖」を運営してくれている
縁もあり、また、今回企画された
「台南ターミー」さんの薬膳料理が
美味しくて健康によさそうだ、
いや不老長寿の料理をいただけそうだ、
元気が出そうだと、思いいたりまして、
久しぶりに「みんなで夏ばて解消の暑気払いをしよう」
と参加したわけです。
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スピーチの続きは明日。
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