ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第303回
上手にいのちを掴みましょう!

西洋医学と東洋医学の考え方を
患者は知った上で、ガンなどの難病治療にあたろう・・・
僕は、なんども逆転の患者学の心得を
このコラムで書いてきました。
おさらいすると以下のようになります。

●西洋医学の立場=
人間機械論(人間は≪機械部品の集合体≫である)――、

●東洋医学の立場=
人間全体論(人間は≪身・魂・心の集合体≫である)――、

もちろん、125年前の明治16年(1883年)、
「医業開業試験規則」、「医師免許規制」の2つの布告がなされ、
西洋医学のみが官許(かんきょ)の医学とされ、
以降、東洋医学(漢方)は公的な医学の世界から追放されました。
そして、ガンについていえば、
西洋医学の「手術、抗ガン剤、放射線」のみが
公けの標準治療であり、
他の治療法は、エビデンス(立証性・科学性)のない治療法
とされてきたわけです。

もちろん、医業の安全性は一定に保たれねばなりませんから、
医師や治療師、そして病院が薬事に関する法律を
犯すようなことは避けねばなりませんが、
「手術、抗ガン剤、放射線」のみに治療法を限定することで、
ガンのような複雑なる「老化病」を
完璧に治すパワーがないことも現実です。

医師と患者の≪いのちの格差≫はここから起こっています。
長くガンと付き合ううちに、
患者も家族もこの「医師VS患者」の考え方の落差に
改めて驚いたり、
まるで「患者を壊れた機械を修理する」
医師や病院の冷酷な態度にイライラしたりするわけです。

しかし、だからといって、患者は、自分の責任の範囲で、
幅広い治療や養生法を選んだり、
組み合わせたりすることによって、
自分のいのちを掴む自由を・・・放棄してはなりません。

患者が、大病院やマスコミが盛んに喧伝する
西洋医学一辺倒の考え方にただ阿る(おもねる)だけでよいのか?
どうして、医師と患者の間に、
甚だしい≪いのちの落差≫があるのか?
≪西洋医学と東洋医学≫がどう違うのか?
さらに、それを乗り越えて
≪いのちを掴む≫にはどうしたらよいのか?

答えはただ1つです。
≪患者は壊れた機械ではない≫・・・これでしょう。

この長寿難病の時代にこそ、
治療の視点を医業のサイドから患者のサイドへ、
いまいちど患者は本来の「いのち学」の立場に立ちかえって、
自らの人生に工夫を凝らしてこそ、延命の道が開けてくる・・・
僕は、長い闘病生活体験からそう考えたわけです。
目先の薬の効用だけに一喜一憂するだけでなく、
時間を見ては、いまの医学の違い、
近代医学の歴史もしっかりと勉強しておきましょう。
そうすれば、上手にいのちを掴む道=
自らの心身全体を見据えた≪患者学≫を掴めるはずです。


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2009年9月15日(火)

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