第297回
マクロビオティック薬膳料理って何?
マクロビオティック薬膳料理が、
滋養美容によい、夏バテ解消によいというので、
若い女性の間でひそかな人気だという話の続きです。
大阪の正食協会の料理教室では、協会師範講師である
相神多木子先生の講座が開かれていますが、
僕は直接、面識はないのですが、
協会事務局のKさんにお願いして、
その「マクロビオティック薬膳講座」の
資料を送っていただきましたので、
「マクロビオティック薬膳料理って何?」のについての
具体的な考え方について、
とくに、なぜ、マクロビオティック薬膳と
夏バテ解消に関する考え方が興味深いので
以下、その一部を紹介させていただきます。
●≪東洋医学に学ぶ 夏のくらし方と食物≫
〜黄帝内経素問より
「夏は天地の気が交わり、
万物は花咲き実る季節である。
早く起き、太陽の日差しをいとうことなく、
志を怒らせないようにし、
気を発散させ、気持ちを外に向けるようにする。
これは夏の気に応じて、
夏の働きである長を養う路である。
これに逆らえば、心を傷め、
秋の咳の出る病になりやすい。」
では、薬膳でいうところの、
≪夏の野菜≫の効能・働きは、陰陽五行に基づいて、
どう分類、分析され、料理に活用されているか?
いくつか紹介しましょう。
ちなみに、まえにも書きましたが、
食べ物の性質を、甘い、苦いなどの「五味」
と温かい、寒いなどの「五性」で分け、
食べ物の性質が体の臓腑のどこに効いてくるのか?
つまり、「帰経」(きけい)と呼ぶ尺度で分類し、
料理に応用するわけです。
食物がどの経絡(けいらく=気の流れの道)から入って、
どの臓腑など全身に影響を与えるか・・・
という意味で「帰経」といいます。
「経」は縦の幹線、「絡」は網のよう広がる分枝ですが、
経絡は五臓六腑をはじめとしてからだのすべてと繋がり、
全体性・統一性を保っていると、中国医学では考えます。
たとえば、五臓に影響を与える食材は以下のようになります。
心 |
緑豆・あずき・西瓜・納豆・椎茸・ハス・昆布・・・ |
肝 |
しじみ・いか・トマト・キウイ・いちご・・・ |
脾 |
そば・大豆・春菊・きくらげ・レンコン・・・ |
肺 |
キャベツ・にら・くるみ・びわ・ピーマン・・・ |
腎 |
大麦・豆腐・にら・ピータン・すっぽん・・・ |
※ http://www.macrobiotic.gr.jp/school/top/index.html
|