ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第281回
芸能界醜聞と「薬物依存症」

人気タレント・酒井法子の夫婦、
そして、押尾学が容疑者として相次いで逮捕され、
芸能界の麻薬事件が、衆院選の記事を上回って、
新聞・テレビを賑わしたのが、この夏でした。

芸能人が薬物に手を出す心理については、
「不確定な社会に対する無力感と
不安定な仕事に対する不安が、
薬物に頼らせてしまう」というのが、
大方の社会心理学者の分析でした。

しかし、物心両面で不安定さ増すこの時代です。
おりしも、この芸能醜聞に加えて、
女優の大原麗子さんの難病孤独死という
ショッキングなニュースも加わって、
多くの読者やファンに、
ただの芸能醜聞に止まらず、健康やいのちについて、
さまざまなことを考えさせたのではないでしょうか?

もちろん、麻薬組織のはびこる社会の構造を
改めることは急務ですが、
政治経済、そして社会の不安定さが増し、
さらに長寿難病が深刻化するいま、
ただ有名人の他人事の噂話としてではなく、
わが身の≪心身不安≫とオーバーラップさせながら,
一連の記事を読んだ人は、多かったように思います。

こころの悩みや体の病気が深くなればなるほど、
人間は、ついつい、
≪即効≫≪即決≫の単純化された≪処方箋≫、
安楽な≪解決策≫にすがりたくなるものです。
しかし、社会が複層化し、時代が複雑化すればするほど、
より複合化した≪解決策≫が見直されなければなりません。

麻薬のみに限りません。
お酒しかり、タバコしかりです。
どこかの国のアルコール依存症の大臣が酔っぱらって
≪朦朧とした記者会見≫をし、国際的な顰蹙を買って、
その座を追われたのは記憶に新しいところです。

本来、健康健全な人が、心身の不安のゆえに、
麻薬ないしは、薬物に類したものに依存する危険性が、
いま社会に、いや身近に蔓延しているのではないでしょうか?

ちなみに、話は少し飛躍しますが、
ガンのような難病治療の分野でも≪薬依存≫の妄信には、
より注意を要する時代だと思います。
このコラムでは、何度も書いていますが、
「ガンに効く」といわれる抗ガン剤の大半は
≪毒薬・劇薬≫と指定された薬です。
また、鬱病患者に出される
大量の睡眠導入剤、抗不安剤や鎮痛剤の副作用で
具合を悪くしている患者さんは多数出ているのが現実です。

≪薬物依存≫≪アルコール依存≫のニュースとは
他人事の話でしょうか?
長寿不安蔓延時代に於ける僕たち一人一人の
過度の≪薬依存≫に対する警告ではないでしょうか?
こうした錯綜した時代にこそ、
日頃からの自己養生、自己切磋という地道な積み重ねが
健康維持には大切であることはいうまでもありません。
僕はそんなことを痛感しながら記事を読みました。
あなたはどう考えますか?


←前回記事へ

2009年8月24日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ