第272回
子供の将来は母親の食べ物で決まる!
≪食こそいのちの源だ≫
≪人間は食のおばけである≫とする
マクロビオティックの始祖・桜澤如一の
原理や哲学を学びたいと思う人は、
まずは、「食生活の革命児」
という桜澤の評伝を読むことをおすすめする――、
という話の続きです。
さて、この評伝を読んで、
マクロビオティックの始祖・
桜澤如一という人の人となりを知った上で、
「東洋医学の哲学―最高判断力の書 」「無双原理・易」
「身土不二の原則」といった名著を紐解くと、
≪食こそいのちの源だ≫
≪人間は食のおばけである≫という真理が、
手に取るように伝わってくるはずです。
前回、ベルギーの赤ちゃんが、
玄米、梅干し、ゴマ塩で治ったという
エピソードを引用しましたが、
桜澤は、ひとえに
≪赤ん坊の生物学的、生理学的教育は、
母の食生活を通じて行われる≫
≪人間が生物学的にも劣った
動物の乳で養う必要はない≫として、
「東洋医学の哲学――最高判断力の書」の中で、
その理論的根拠について、
こう述べています。
「真の教育、スナワチ(即ち)
自由で、幸福で、正義の人で、スベテの人から
愛される人を造る教育は、
生まれるとその日から始められ、
7才までに終わるものです。
イヤ、もっとハルカニ(遥かに)前です。
人は生まれる前の280日間に、
1個の(150万分の1グラムぐらいの)
最初の受精卵から30億倍に生長し、
ツイニ(遂に)数兆個の細胞になることを
私どもは忘れてはなりません。
そして、人間の受精卵は
280日のあいだに
生物学的なアラユル進化の段階を通って、
30億倍の生物(赤ん坊)になるのです。(略)
人間は子宮の中で
30億生物学年を過ごすことになります。
この生物学的な進化期間(280日のこと)に、
われわれの主要な特長や性格が創造されるのです。
だから、この生物学的な生理学的な期間に
われわれがうけ入れる外的、内的な影響は、
生後に受ける教育よりハルカニ
重大なモノであるコトは想像されましょう。
それが数千年前に多くの東洋の聖者
(今日のコトバでいえば自由人)
によって強調されています。(以下略)>と。
|