ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第263回
クイズもどきの≪健康食礼賛番組≫1

ガンのような難病は
「機械修理式の手術や劇薬治療だけでは治せない」――、
医療制度の改革だけでなく、
個人個人の≪生命力アップ法≫についても、
再考する時期が到来している――
これからの医学は、いのちを部品の集合体と見る
≪機械論≫の医学ではなく、
身・魂・心のいのちを丸ごとで見る
≪全体論≫の医学=
ホリスティック医学が見直されるべきだ――、
という話の続きです。

人間のいのちの全体を診るホリスティック医学とは、
中国医学やチベット医学、またアーユルヴェーダなど
東洋医学の考え方に近いものです。

西洋でも、ホメオパシー(同種療法)のような
全体医学の領域のものは、
古来、医学として容認されていたのですが、
近代以降、科学的ではないとして、
アロパシー(逆症療法)と呼ばれる
機械論に基づく考え方が、
西洋医学の主流となりました。

しかし、このガンのような難病蔓延の時代となり、
機械修理式の治療では解決できないと分かってきて、
ホーリズム(全体学)に基づく考え方が、
一部の哲学者、思想家から見直されたばかりか、
政治経済学、教育学の分野でも、
物事を「全体のつながりで考える」
思想が台頭してきたわけです。

日本は、こうした「いのちの医学」の
構造的な変遷史を無視して、
130年前から、西洋医学一辺倒で
機械論的医術重視の制度にこだわりましたから、
この長寿難病時代を迎えて、
さまざまな行き詰まりを露呈してしまったわけでしょう。

「ガンは切れば治る」
「西洋医学は科学的で、東洋医学はまやかしだ」と、
ただ医学のあり方を機械論的に短絡化し、
「クイズもどきの医術礼賛番組」を常識化させたところに
医師サイドと患者サイドの≪発想の隔たり≫を惹起し、
≪いのちの格差≫が大きく広げる
原因をもたらしたと僕は思っています。


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2009年8月6日(木)

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