ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第262回
≪医術万能≫報道に騙されない!

≪医術の進歩=難病完治≫などと
早合点してはいけない、
≪医師の自慢話や医術万能報道≫
に患者は騙されてはいけない――
という話の続きです。

人間のいのちは、機械や自動車とは違いますから、
部品交換やガソリン交換で、
たちまちパワーアップ出来るものではありません。

まえに、物事の考え方には、
≪機械論≫と、その反対に
≪全体論≫があるという話を書きました。
おさらいすると、次のようになります。

●機械論=人間も機械も部分の組み合わせで
構成されているものであり、
部分を取り替えても
全体を損なわれないという思想。
近代西洋医学の手術、臓器移植や、
リストラなどの組織論も
こうした考え方に基づいています。

●全体論=部分を
もう一度組み合わせても、
元の全体には戻らない。
全体は部分の組み合わせではなく、
それ自体に意味のある一単位という考え方。
20世紀の半ばころから、
東洋からだけでなく、
欧米の科学者、思想家、哲学者からも、
「全体論」の見直しが始まったのです。

いま主流の西洋医学は、
いわば≪機械論≫の前提に立って治療を施します。

しかし、機械修理式の医学では、
この難病蔓延の解決にはならないこと、
さらに、機械修理式医療による
垂れ流しといってもよい、
薬漬け、検査漬けが、
医療財政を破綻させつつあること――
その弊害が分かってきて、数十年前から欧米を中心に、
全体論に基づく医学=ホリスティック医学
(全体医学)が見直されてきているわけです。

ズバリ、ガンのような難病は
「機械修理式の手術や劇薬治療だけでは治せない」――、
と、多くの患者さんも
うすうす気づいてきているわけですから、
医療制度の改革はもちろんですが、
個人個人の≪生命力アップ法≫について、
再考する時期が到来していると、
僕は考えています。


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2009年8月5日(水)

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