ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第253回
医術礼賛の次は≪安楽死?≫のすすめ

多くのガン記事やガン医学書が、
ただ≪医師の西洋医術の礼賛≫
≪手術礼賛、化学劇薬礼賛≫という
単眼的な記事構成に止まっているのはおかしい・・・、
もっともっと患者の≪延命願望≫に応える
複眼的な方向性を持ってほしい・・・
という話の続きです。

ガンがワースト1の死因といわれているにも関わらず、
巷には、医師の“医術自慢”の記事やドキュメントが
溢れ出ているのはどうしたことか――
一方、“ガン難民”といった
差別用語的なレッテルまで貼られて
患者は右往左往させられる――、
ガンの患者にとって、
これほど悲しい時代はないでしょう。

最近は、長寿難病時代を反映してのことでしょう。
テレビドラマや新聞のドキュメントだけではありません。
書店を見回せば、
≪ガン医術礼賛の美談書≫が溢れ出るばかりか、
具合の悪くなった患者が増えてくると、
こんどは≪ガンの安楽死?≫といいますか、
≪ガンの鎮痛緩和死≫の推奨ともいえる、
患者の死に方を伝授する
≪死の礼賛書?≫までが、
溢れかえってきたではありませんか?

いわゆる、西洋医学の医術の手立てがなくなったら、
「余命半年です」と宣告され、
「緩和病棟でモルヒネなどの鎮痛治療を受ければ、
苦しまずにあの世に行けますよ」
「あんたは“ガン難民”ですよ」
といった類の死に際の話です。

僕から言わせれば、こうした記事の氾濫は、
高齢社会や安楽死云々の問題以前に、
患者のいのちを無視した、
じつに乱暴な≪医師の論理≫蔓延の危険を感じます。
医師追従主義といいますか、
医術妄信主義に阿(おもね)った
報道姿勢から来るものだと思っています。

≪患者は医師の実験用試験管ではありませんよ≫
≪マスコミのガン報道は初心に戻って、
西洋医学の欠陥をチェックしてほしい≫・・・
そう嘆きたくなるのは、僕、ひとりでしょうか? 
このままでは、
≪ガン患者よ、あきらめるな!≫どころか、
≪ガン患者よ、生きることはあきらめろ!≫と、
ますます患者を不安に陥れることになりかねません。

いまいちど、ガン報道が、
医師の立場からばかりでなく、患者の立場から、
≪ガン病棟の真実≫を伝える――、
≪いのちを掴む患者学の知恵≫
≪幅の広い治療選択≫について知らせる――
そのときが来たと思っています。
あなたはどう考えますか?


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2009年7月27日(月)

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