第241回
心身を温和にする!
繰り返しますが、《体も心も「冷えは万病のもと」》です。
「からだの冷え、こころの冷えを少なくする」ような
よい環境場に身を置くこと、心がけること――
これが延命力アップの近道となります。
なんだ、そんなことかと思うかも知れませんが、
これがアタマで分かっていても、
闘病中に持続、実行することがなかなか難しいのです。
もちろん、大学病院の医師は、
大量に化学劇薬を入れること、
服用することは教えてくれますが、
こうしたなにげないスローヘルス(温和)の知恵は
教えてくれません。
漢方や日本古来の「伝統療法=手当法」には、
体の外から温める方法と内から温める方法の2つがあります。
これはマクロビオティックでも同じです。
筆者がよく使う「ビワの葉温灸法」は
体を外から温める方法です。
季節の変わり目に体が冷えて変調をきたすと、
よく庭に植えてあるビワの葉をとってきて洗ってから、
温めたコンニャクにあてがい、
タオルでくるんで患部に当てます。
ポカポカと体が温まって気持ちがよいばかりか、
ビワの葉に含まれるアミグダリンには、
血液浄化作用 抗ガン作用 鎮痛作用 殺菌作用
いわば毒消しの成分が効いて、痛みも引いていくようなのです。
ビワの葉療法は、普通、モグサを炊いてお灸をします。
しかし、臭いや煙りが部屋に充満するため、僕の家では、
遠赤外線式温灸器「ユーフォリアQ」(※1)を使っています。
東京女子医大・青山自然医療研究所
クリニック院長・川嶋朗さんも
近刊「心もからだも「冷え」が万病のもと」(集英社新書)
という本の中で、「携帯カイロ」「腹巻」「指モミ」
「血流改善の靴下、ブラジャー」など
気軽にできる「冷え退治」がよいといっておられます。
難病や加齢による「冷え」は健康の大敵ですから
むやみに薬を飲むのではなく、転ばぬ先のツエ!
漢方力の知恵=「温和力」を生かして、
自分に合った養生法を探し、
心身のバランスを保つことを忘れないようにしましょう。
とくにこの夏は、「おばあちゃんの知恵」を思い起こして
英気を養うことが大切だと思います。
※1 http://biwa.com/biwa/examples.php
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