第222回
西洋医学と東洋医学の長所と短所を知ろう・2
明治大学の「リバティアカデミー」の
「文化としての生老病死」の講義のうち――、
●新・ガン患者学の発想・2
患者は「西洋医学」と「東洋医学」の長所と短所を勉強しよう――
の抜粋紹介の続きです。
*
西洋医学と東洋医学では、
全く正反対の治療のアプローチをします。
ですから、ただ闇雲に≪西洋医学の方が科学的だ≫
≪東洋医学は立証性が無い≫と
患者が医者の受け売りをするのではなく、
しっかりと、双方の違いを患者自身が勉強しましょう。
≪西洋医学と東洋医学の違い≫とは、
次のようなことだと思って下さい。
西洋医学が「排他的であるのに対して、
東洋医学は「調和的」であることが分かってきます。
――西洋医学の特徴は=攻撃型&部分型の治療であることです。
=身体を細分化して局所を叩く、
いわば単純主義・そして攻撃的な療法です。
それにひきかえ、
――東洋医学の特徴は=調和型&全体型の治療であることです。
=心身の全体を見て全体のバランス(調和)を図る、
いわば複合主義・そして防備的な療法です。
ですから、これからは治療の選択を
ただ「医師にまかせっきり」にするのではなく、
患者は率先して≪西洋医学と東洋医学の違い≫を勉強し、
患者自身で治療選択を決めていくべきなのです。
これが、普通の買い物より、数倍も大切なことなのです。
≪わが いのちの買い物≫です。
患者は、もっともっと、かけがえのない、
わがいのちを大事にしなければいけません。
繰り返しとなりますが、
この病老受難時代、ガン難民時代、患者漂流時代には、
患者自らが、西洋医学と東洋医学の長所と短所を
しっかり熟知した上で、
情報選択と治療選択をいたしましょう。
そして≪切らないで治す方法もある≫ ということです。
わが身、わがいのちを守る手立ては、
患者自身のあくなき情報収集と分析勉強、
そして、自分の判断による治療の選択にかかってくる――、
しつこく、貪欲に、キモに銘じるべきだと思います。
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