第219回
ガン克服――人の縁は有難いものだ
<いのちの手帖 ─『ガンからの帰還』─ 逆転発想の延命力」>
――これからの長い長い「病老」期をいかに元気に過ごすか?――
という演題で、明治大学の「リバティアカデミー」の
「文化としての生老病死」講座に招かれて、
1時間半、講義をして来たという話の続きです。
その講義の中から、とくに、
●新・ガン患者学の発想・2
患者は「西洋医学」と「東洋医学」の長所と短所を勉強しよう――
について、詳しく、再録してみたいと思います。
*
10年前に僕は手術拒否して退院したわけですが、
その退院後が大変でした。
僕は大学病院の医師の助けを借りることができなくなったので、
いまから考えてもちょっと無謀な話でしたが、
自分で、別の≪在宅養生法≫を探すこととなったわけです。
では、どういう、退院後の在宅療法の選択をしたか?・・・、
大学病院ですすめる治療法以外に、
もっと別の体にやさしい治療選択もあるはずだと。
西洋医学は、ここまでにして、
以後、東洋医学=漢方の考え方を基本とした、
3つの<薬食同源(医食同源)療法>の組み合わせたのです。
――1・王振国医師の「天仙液療法」
――2・帯津良一医師の漢方煎じ薬を中心とする
「ホリスティック療法」
――3・玄米菜食による「マクロビオティック食養生法」
この3つの薬食同源療法はどれも、
西洋医学とは≪逆転の発想≫に基づく医学です。
メスや化学劇薬でガンを叩く荒治療ではなく、
患者自らの生命エネルギーを高める≪生命力アップ療法≫
といったらよいものでした。
おかげで、僕は、ガンに負けない体質作りが出来、
延命できたわけです。
いま、僕の主治医は、帯津良一医師ですが、先生は、
≪ガンを治すのは、ただ臓器を切るレベルではなく、
患者自身と、その回りの生命場を高めることだ≫
というのが持論ですが、
僕も、多くの人たちと交友を持ち、≪縁≫に支えられて、
こうして、元気に10年、長生きできたわけで、
本当に幸運だと感謝しているわけです。
ガン治療というと、
薬や療法の≪効く効かない≫≪良し悪し≫ばかりが、
すぐ問題視されますが、
この薬食同源の療法の≪医師や治療師の人柄≫がとてもよく、
患者に親切だったことが、
僕の生命パワーを、ぐいぐい上げてくれたように感じています。
まさに≪人の縁≫、そして、人と人との絆が起こす
≪いのちの複合パワー≫は素晴らしいモノだと思いました。
これが良かったのですね。
|