第200回
≪大生命力原理=マクロ・エンパワー≫のすすめ
これだけガン死亡者が増えてくると、
近代125年で導入してきた
西洋医学一辺倒の≪限界と欠陥≫について、
患者自身が、気づき初めているのではないでしょうか?
薬やメス、医師や病院にすべてを任せるという
≪他人頼み≫ではなく、
患者自身が生来持っている≪生命回復力≫を引き出す――
ずばり、患者自身が主治医となって
≪いのちの自主努力≫をする――、
これが長寿難病時代の≪逆転発想≫ではないでしょうか?
≪元気で長生き≫の基本原理といってよいと思います。
さて、拙著「ガンは切らずに10年延命」では、
東洋医学=漢方の特色である≪自癒力≫に始まる
さまざまな≪生命回復力の知恵≫について20にまとめ、
患者さん一人一人生命パワーを複合する(組み合わせる)
ことによって、生命力増強を図る=≪エンパワー≫する。
これが、ガンに様な難病を克服し、
自分に納得のいく人生を再設計する決め手だと――
提案したわけです。
具体的には、東洋医学の薬食薬草法や呼吸法、
とくに、マクロビオティック玄米菜食法を紹介しました。
100年前に日本人が創案し、いま欧米でも見直されている、
この食養生法の哲学の奥には、
西洋医学や西洋栄養学の≪欠点や限界≫を補完する
≪いのちのパワー≫の発想原点があると身心で実感し、
僕は≪いのちを掴んだ≫=≪生命回復力≫を
引き出すことに成功した――といってよいと思います。
というわけで、最近は、このマクロビオティックに基づく、
≪生命回復力≫アップ法を
≪マクロ・エンパワー=大生命力原理≫法と造語命名し、
提案しています。
≪マクロ・エンパワー≫とは
Macrobiotech Empowermentの略語です。
●Macrobiotechとは≪いのちの最高原理≫という意味で、
マクロビオティック玄米菜食法の始祖・桜澤如一が
創案し命名したものです。
●Empowermentとは、直訳すれば<力をつける>意味。
近年、社会学の立場から、
不当に社会的な抑圧を受けている人たちが
<力(パワー)をつける>連携の運動として生まれた、
<自己決定能力><自己実現能力>を見直す新しい発想です。
<マクロビオティック食養生法>における
<個人の心身能力アップ>をより強化する連携の活動として、
改めて、このEmpowermentの発想概念に着眼。
いま、多くの難病患者が医療現場で受けている
不当な<いのちの抑圧>を、
自らの<自己決定能力><自己実現能力>によって
排除することが緊要と、僕なりに考えました。
1人のガン患者として、またジャーナリストの端くれとして、
<マクロ・エンパワー=大生命力原理>という
<自己回復のパワーアップ法>を大事にしようと思ったわけです。
いまや、現行医療制度の下で起っている患者に対する
数々の不当抑圧には、したたかに用心深く、
患者と家族が<気づき>を持つべきときです。
たとえば、ガンのような難病患者が“病院の大量劇薬投与”や
“医師の説明責任不履行”“ドクターハラスメント”といった
不当な医療抑圧を受けた場合、その被害から身を守るために、
ただ抵抗したり、あきらめたりするのではなく、
患者や家族のみなさん自身が、
より強く<自己回復のパワー>を蓄えていく=
<マクロ・エンパワー=大生命力原理>していくことが、
とても大切になって来たと、思っているわけです。
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