| 第199回延命のヒケツは<ガン病棟の退院後>3
 
 ガンの患者は、退院後こそ“常識破り”の治療設計、
 人生設計を上手に組み立てていくことが大切だ――
 この逆転の患者学発想には、いくつかの医療雑誌や医療BLOGにも
 新刊紹介や書評インタビューなどが掲載された――
 その医療関連BLOGの1つが
 「ガンの辞典 編集長の取材日記」だった――
 という話の続きです。
                * 関根 初期の段階で、病院で行われる標準的なガン治療以外の情報云々という発想は湧いてこない。
 とりあえず初めてのガン治療を受けて、
 退院した頃からいろんな局面にぶつかり問題が発生してくる。
 そうすると、アレコレ考えだすわけですよ。
 小澤 そのなかで自分に何が適切な情報なのかを見極めるにはどうしたらいいのでしょう?
 関根 自分の病気を人任せにしないことです。そのためには、自分の体に聞くことをしつこくすることです。
 これをやるとどうなのか?
 自分の体が具合良くなるのか?悪くなるのか?
 自分の体が素直に感じたことも判断基準にできるかどうかは
 重要なポイントです。(中略)
 小澤 患者自身が主体になるというのは、簡単そうで難しいところもあるのではないでしょうか?
 ガンという病気への不安や、体調が悪くなればパワーも落ちる。
 関根 ある程度、自分の体の按配がわかって精神的に落ち着くまで、やはり5年はかかると思います。
 ですから、自分が何をしたいか?
 というのを軸にしないといけない。
 腹をくくらないと。そして自分の体に責任を持つ。
 体調がいい時も、悪い時もあります。
 すべてを受け入れる。自分の体なんですから。(略)
 小澤 情報が多いと選ぶことより、どれを切り捨てるかが難しいと思います。
 やっぱり、あの治療の方がいいかなぁ〜とか。
 関根 自分がどうしたいかっていうのは、人それぞれだけど、とりあえず明日どうしたいとか、せめて1年元気に生きたいとか、
 そういう発想でもいいと思う。
 その間、俺はこんなことしたいんだ!ってね。
 そういうのがパワーになって、前向きになれる。
 前向きな覚悟をすれば、この方法は自分に必要ない、
 こっちでやってみよう!と、
 まあ、生存本能が活性するんじゃないでしょうか。(中略)
 小澤 やらなくていい治療をやるはめにならなくて済む? 関根 とにかく、自分の体なんだから。自分で責任持って生きるしかないんですよ。(以下略)
                * 興味のある方は、詳しくは「ガンの辞典 編集長の取材日記」(※1)を覗いて見てください。
 
 
 ※1 http://www.gan-jiten.com/more/04/post_32.html
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