第185回
≪温和力≫≪排毒力≫≪希望力≫
≪神の手を持つ医師はいないか≫≪魔法の薬はないか≫
≪薬が効く、効かない≫・・・という単純発想から、
患者自身丸ごとの≪生命パワーを高める≫複合発想に
意識を変えよう!
決して、ガンの患者さんは多少、
体調が崩れてもあわててはいけません。
≪温和力≫≪排毒力≫≪希望力≫
3つの≪複合生命力アップ法≫で、
「元気で長生き」を掴もう――という話の続きです。
3つの≪複合生命力アップ法≫について、
ひとつひとつ、簡単に解説しておきましょう。
1.温和力=≪冷えれば冷えるほど近づく≫
≪冷えは万病の元≫という古来からの考え方に基づくパワーです。
人間の平熱は36度ですが、
体温が0.5度下がるだけで免疫力が40%下がる――、
といわれています。
たとえば、東京女子医大・
青山自然医療研究所クリニック院長・川嶋朗さんは
「心もからだも「冷え」が万病のもと」という本を書いています。
また、イシハラクリニック院長・石原結實医師も、
東洋医学や欧米の自然療法を研究している医学博士で、
断食健康法やにんじんジュースによる
難病、慢性病の治療法では有名ですが、
「病は冷えから」という本を書いています。
2.排毒力=≪食べるより出す≫ことが、
血液をきれいにして生命力を高める源だという発想です。
とくに、マクロビオティック玄米菜食法の基礎となっています。
食箋指導者の山村慎一郎さんは、
いかに優れた玄米菜食法の知恵であるか、
いわば「排便力」の大切さについて力説しています。
「日本人のウンコ量は、戦前で200グラムだったそうですが、
現在は80グラムぐらいしかないそうです。(略)」
「死が近くなると排尿排便ができなくなってきます。
呼吸も最期は吐き出さなくなって息を引き取ります。
こうしてみると排泄って本当に大事なんだと思います。
その排泄を担っているのが大腸です。
大腸には腸内細菌が棲んでいて、
食物の分解や吸収を支えてくれています。
腸内細菌は、全てあわせると約1sにもなり、
その働きから、第3の臓器と言われています。(略)」と。
3.希望力=あきらめないで、あらゆる可能性を探すパワーです。
「希望在心中 生命在脚下」といういのちの金言がありますが、
これは、体だけでなく、心魂のエネルギーを高めることが、
ガンなどの難病克服の秘訣だと説く、
帯津良一医師から教わった処世訓です。
病気を乗り越えるには治療法や医師の選択も大事だが、
最後のパワーは、患者自身の「生きるぞ!」という
「希望」にあるということです。
ガン患者が、多少、体調が崩れても無闇にあわててはいけません。
まず、この3つの≪複合生命力アップ法≫を思い起こして、
身・魂・心のいのち丸ごとのエネルギーを高めること・・・
これで、意外と、体調が改善されるものです。
これからは、患者が主治医、患者が総合医・・・
この逆転の発想で臨みましょう。
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