第184回
「医師は神様にあらず」
いまだ、世間では≪医師は神様だ≫・・・
と信じる傾向が強いわけですが、
ほんとうのところ、患者の様態が自覚できるのは患者自身です。
これが≪逆転発想の患者学≫だと、
割り切って、これからはガン延命法に励みましょう。
そうでないと、この≪ガン難民の時代≫≪患者漂流の時代≫
≪病と老の長い時代≫に、元気で長生きはできません。
ちなみに、
フランスの医師が≪病気は患者が治して医師は包帯を巻くものだ≫
といいました。
中国の医師は病気とは≪久病良医≫で治すものだ・・・
と教えてくれました。
僕の敬愛する外科医の土屋繁裕医師は
≪医師もふんぞり返らずに、患者と同じ丸椅子に座れ≫
と医師のパタナーイズム(父親主義)を批判しています。
僕の主治医の帯津良一博士は
≪よい医師とは、患者の寂しさの分かる医師だ≫といっています。
これらが、これからの≪ガン治療のあり方≫
≪逆転の患者学≫の発想のポイントです。
≪神の手を持つ医師はいないか≫≪魔法の薬はないか≫
≪薬が効く、効かない≫・・・という単純発想から、
患者自身丸ごとの≪生命パワーを高める≫複合発想に意識を変える・・・
そのために、拙著「ガンを切らずに10年延命」では、
ぼくの継続した3つの薬食同源療法の体験から、
東洋医学がもつ≪生命パワー≫を20の知恵をあげましたが、
う〜ん、ちょっと面倒だなァと思う人もいるでしょう。
そういう人は、この20の生命力の知恵の基本となっている
≪3つの原則パワー≫を覚えて、養生工夫に励んでください。
拙著でも触れましたが、
ガンを克服する≪生命パワーの3原則≫とは、
≪温和力≫≪排毒力≫≪希望力≫の3つのパワーです。
えー?「そんなパワーを信じてガンが治るわけがないだろう」
と思う人もいるでしょうが、
ガンという複雑怪奇な≪老化病≫に、
一発で効く≪魔法の薬≫などないことが、
だんだんガンと長く付き合っているうちに
分かってくるものなのです。
何はともあれ、この≪3つの生命パワーを高める≫ことが、
元気で延命を掴み取る、ガン患者の基本心得だと思ってください。
ひとつひとつを簡潔に説明していきますが、
これぞ“病と老”の長い長い時代を乗り切っていく
≪逆転の発想≫です。
1.(温和力)とは、
体を冷やさないで温める・・・ことです。
2.(排毒力)とは、
食べるだけでなく快く出すクセをつける・・・ことです。
3.(希望力)とは、
ストレスを溜めずリラックスを保つ。
希望にときめく・・・ことです。
決して、ガンの患者さんは多少、
体調が崩れてもあわててはいけません。
これの3つが、僕の継続した漢方や食事法の基本であり、
延命10年を掴んだ≪複合生命力アップ法≫の3原則なのです。
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