第181回
漢方の複合力、医療の複合力、いのちの複合力
僕は、「ガンを切らずに10年延命」という本で、
患者がいのちを<複合力>をもって回復させるために、
漢方医学のもつ<複合力>を20の生命回復パワーとして、
提示しました。
「自癒力」「和戦力」「薬草力」「不老力」「相乗力」
「天仙力」「殺傷力」「薬食力」「陰陽力」「身土力」
「正食力」「食縁力」「排便力」「家族力」「温和力」
「医診力」「延命力」「患者力」「希望力」「全体力」
この<漢方複合力20>はあくまで患者サイドから見た、
漢方の秘める「いのちの力」=生命影響力と思ってください。
この「漢方力・20の知恵」を
すべて結集して治療設計に応用すれば、
西洋医学では得られない延命のパワーを
手にすることができるでしょうし、
また、いくつかを組み合わせて活用しても体質が改善し、
あなたの生命エネルギーを高めることは間違いありません。
これは、あくまで延命10年を果たした、
僕の実感から編み出した「いのちのパワー」です。
もちろん、<いのちの複合パワー>にしても、
それを援助する<漢方の複合パワー>にしても、
ここに上げた20以外に、まだまだ凄いパワーがあると思います。
「気功力」「笑い力」「音楽(おんらく)力」など
といったパワーもあるでしょう。
ちなみに、この本を上手に活用しているという愛読者から、
次のような手紙をいただきました。
「複合漢方力の知恵20連発!いいですね。
患者さんにとっては、どこから読んでも為になる本ですね。」
「本書はガンと付き合う20の知恵で構成されている。
どれもが10年延命中の著者が自身の
心と体で獲得した貴重な知恵だけに心に響き説得力がある。
項目が独立しているので、どこからでも読めるのがいい。
体験者ならではの辛抱強く賢い患者学に共感した。」
まさに、そのように活用していただくと幸甚です。
拙著で書いた「いのちの複合力」
「漢方の複合力」をヒントにして、
あなたの体質や年齢、症状や環境に合わせた、
「いのちの複合力」をリストしてみてください。
これからのガン治療は、
つぎの3つの「複合力」を見直すことです。
1.漢方の複合力
2.医療の複合力
3.いのちの複合力
この提案こそが、僕が「ガンを切らずに10年延命」
という本を書き下ろした理由ですが、
ただ「切れば治る」という単純主義思考=二元論発想から脱して、
「いのち全体の調和を図る」複合主義思考=一元論発想を、
そろそろ見直しましょう。
これが、元気で長生きのヒケツだと、僕は考えています。
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