第180回
ガン患者の<三重苦>を乗り越えるには?
いまガン患者は<三重苦>に苛まれていると思います。
1.<身体の疲労苦>
2.<精神的苦痛>
3.<金銭的な苦労>
では、その原因はといいますと、
前回申し上げたように、
<複雑>な病気を抱えた患者と、
治療を<単純>化しようとする医師――、
この患者と医師の間に横たわっている
<いのちの発想の格差>にあると、僕は考えています。
では、この長寿難病時代――、
ガン患者を襲う<三重苦>を超えて、
<いのち>を掴むにはどうしたらよいのか?
その答えを掴むために書いた本が、いま発売中の拙著
「ガンを切らずに10年延命――複合漢方力の驚異」なのです。
大学病院の主治医は
「ガンは手術すれば完治する」といいましたが、
「100人中80人は助からない」というデータを知って手術を拒否。
僕は、<抗ガン剤+放射線>の西洋医学の治療法と
<天仙液+SOD>という東洋医学を土台とした代替療法を
組み合わせて、副作用や後遺症を防ぎつつ、
ガンを寛解(一時腫瘍を消滅)させました。
いわば、ガンの<複雑性>に対しては、
大学病院の主治医になんと言われようと、
治療法の<複合力>(組み合わせ)を持って
対応したことになります。
そして、中途退院後も、もう副作用のキツい抗ガン剤は止めよう、
ただ臓器を叩く<単純>療法はゴメンだと、
体全体をガンに負けない体質に変えるために、
次のような東洋医学に基づいた
<薬食同源療法>=漢方複合力療法を組み合わせたわけです。
1.王振国医師による「天仙液療法」(日本では未承認薬)
2.帯津良一医師による漢方煎じ薬を中心とした
「ホリスティック療法」
3.玄米菜食法による「マクロビオティック食事療法」
ズバリ、ガンの<複雑性>、
さらに人間のいのちの<複合性>に気づき、
漢方の<複合力>と、東西医療の<複合力><統合力>を
上手に組み合わせることが、
元気に長生き=ガン延命のヒケツだと、
10年間実践・継続したわけです。
たしかに、漢方や健康食品は医療保険が利かない分、
お金の苦労は付きまといますが、
工夫をすれば安く上げることもできます。
これから迫り来る<生老病死>の複雑さに対応するためには、
ただ「得だ損だ」「効く効かない」と
単純思考で考えても解決しません。
この長寿難病社会に心すべきは、
<いのちの単純主義>から<いのちの複合主義>への発想転換です。
漢方の複合力を見直すことはもちろん、
人生の<複合力の知恵>を磨けば、
きっと、患者の<三重苦>の複雑性も解決できるはずなのです。
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