ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第179回
いまガン患者を襲う<三重苦>

相変わらず、無謀な手術や化学劇薬の後遺症で
再発・転移に悩む患者さんが増えて続けています。
僕の回りからも、再発・転移後に病院から見捨てられ、
代替療法も間に合わずに、いのちを縮めていった患者さんたちの
悲しいニュースが毎月のように入ってきます。
1人のガン患者としてはいたたまれないことです!

まえにも書きましたが、
いまの医療制度では、「手術、抗ガン剤、放射線」の
いわゆる標準治療の手立てがなくなると
大病院の医師たちは「あなたは余命半年です」
「緩和病棟に行って鎮痛療法を受けながら
死を待ちましょう」などと冷酷無比なことを宣告します。

ガンは擦り傷、切り傷のような単純な病気ではありません。
極端に申し上げれば、
いわば、突発性の老化病といったらよい
複合化した<複雑>難病ですから、
臓器局所を「切る、叩く、焼く」といった
<単純>治療では治らないといってもよいわけです。
大半がまた再発します。

ガンを宣告された当初は、
誰しもが、病気の<複雑性>と、治療の<単純性>の間に、
大きな溝があるなどと思いませんし、勉強もしていません。
いまの医療保険制度では、手術・抗ガン剤・放射線を中心とした
単純化された<ガン攻撃>治療が、
もっとも最良で常識的な治療法だとされていますから、
患者がガンと長く付き合って、
ガンの<複雑性>を体感・熟知すればするほど、
ガン病棟で行われる<単純化>された<ガン攻撃>治療だけで、
大丈夫なのかなァと不安と疑問を抱いて、
あれこれとさまようわけです。

とてもいやな言葉ですが
これを<ガン難民>とか<患者漂流>といって、こんどは、
保険の利かない、高額の抗ガン剤や放射線治療、
そして、それこそエビデンス(立証性)の難しい、
免疫療法、ワクチン療法、温熱療法、遺伝子治療などなど
第4の治療を奨められますが、
これまた複雑なガンという病気を、
極力<単純化>した治療で処置しようという考えには
大差ありませんので、
姑息(こそく)療法としては成り立っているようですが、
決定的なガン治療となっていないわけです。

長患(ながわずら)いのガン患者は、やがて、
次のような<三重苦>に苛(さいな)まれます。
1.<身体の疲労苦>
2.<精神的苦痛>
3.<金銭的な苦労>

まず<身体の疲労苦>はもちろんですが、
やがて、どうもいまの大病院の治療法はおかしいのではないか?
と<精神的苦痛>を背負います。
さらに、ガンが末期の症状に近づくほど、
高額の医療費の負担を強いられ、
<金銭的な苦労>に参ってしまうわけです。
このように、まさに複雑なストレスを心身丸ごとに浴びるのが、
“ガン闘病の実態”ですから、
よほどの頑強な人か、知恵をめぐらせた人でない限り
とてもとても立ち直れないと思うのです。


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2009年5月14日(木)

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