第162回
もっと、「いのちの複合力」をつけよう!
なぜ、僕は「ガンを切らずに10年延命」という本の中で、
「複合漢方薬の知恵」「人間のいのちの複合力」を見直そう――
と提案したか?その話の続きです。
この長寿難病時代を迎えて、ますます、
ガンというミステリアスな病気治療に対する
考え方を改める時代が来ていると思います。
これからの理想医学=ホリスティック医学(全体医学)
の提唱者である帯津良一博士は、次のように、
とても示唆に富んだ発想法を提唱しています。
≪「いのちの場」を高めることです。
「こうした治療法で難病が治った」
ということが強調されがちですが、
「治る、治らない」と二極化で捉えるものではありません。
あくまで、いのちのエネルギーの場を高めていくことに
目的をおくべきです。昨日おり今日、今日より明日という具合に、
場を高めていくことが医療です。≫と。
「いのちのエネルギーの場」を高めるといわれると、
なんとも宗教的で哲学的で戸惑う人もいるでしょうから、
僕は「いのちのパワー」を付けよう!
「いのちの複合力」を見直そう!――、
これがこれからのガン克服のヒケツだと考えました.
近刊「ガンを切らずに10年延命――複合漢方力の驚異」という本で、
<いのちの複合力20の知恵>を提案したわけです。
「自癒力」「和戦力」「薬草力」「不老力」「相乗力」
「天仙力」「殺傷力」「薬食力」「陰陽力」「身土力」
「正食力」「食縁力」「排便力」「家族力」「温和力」
「医診力」「延命力」「患者力」「希望力」「全体力」・・
いかにして人間が生来持っている
「いのちのパワー」を複合するか?組み合わせるか?
これによって、ガンのような複雑な病気が改善され、
「元気力」をつけることが出来る――
自らの心身が持つ「複合のパワー」を見直すことが大切だ――、
と説いたわけです。
これは「人間のいのち」とは、
単純構成ではなく複合構成である――、
という小学生でも分かる考え方に基づいた発想法です。
どうでしょうか?あなたの周りを見てください。
化学劇薬のような「単発のパワー」にすがるだけでなく、
「よい食事を心がける」「ストレスを溜めない」
「笑いを大切にする」・・・
こうした何気ない日常生活の「複合パワー」を組み合わせて
過ごしている患者さんの方が、
上手に、元気に長生きしていると思いませんか?
ガンとは人間の「宿命」といったらよい病気ですが、
あきらめることはありません。
ガンとは「人間とは」「いのちとは」――といういのちの原点から、
生き方の再確認をさせてくれる、
ある意味では「ありがたい病気」である――、と気付いて、
「いのちの複合力」を見直せば、
意外と、元気に長生きも出来るものだ・・・
僕はそんな風に考えるようになったのです。
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