ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第149回
お金のかかる「ガン治療」

元気養生のヒケツは「自分の“いのち”にしっかり投資する」――、
ここぞという早い時期に治療費や養生代をケチってならない――、
と、僕の延命体験上の話をしてきましたが、
ガンになれば、入院して手術を受けるにしても、
100万円以上のお金の用意が必要です。
医療保険の利く治療ならば
高額医療費請求で8割がた戻ってきますが、
そのほかに差額ベッド代などいろいろかかります。
また、僕のように医療保険の利かない漢方薬や健康補完食品を
併用すればこれにも多額の費用が嵩みます。

ガンの最新治療といっても、
未認可の最新抗ガン剤なら
1クールで100万円かかるものもあります。
また最新の放射線治療の重粒子線にかかれば、
入院費ともで400万円近くかかります。
ガンと闘うことは、「衣食住」ならぬ「医食財」の知恵を
したたかに工夫することであるわけです。

また、代替療法にはトンでもなく高い治療代を
要求するところもあるようです。
僕の知り合いで80歳過ぎの膀胱ガンの患者さんが、
ある著名な医師のクリニックへ行ったら、
「600万円出せば一発で治してあげますよ」と、
詐欺まがいのことをいわれて、びっくり仰天して、
そうそうに逃げてきた話も聞いたことがあります。
いくら、いのちが救われると思っても、詳しい説明もなしで、
わけのわからない治療にお金を出すのは禁物です。

ことほど作用で、ガンの患者と家族は、
普通の人たちには計り知れない苦しみを背負わされているのです。
よく学者や医師の本を読んでいると、
どうせ死ぬのなら「認知症よりガンの方が楽だ」
「交通事故よりガンの方がよい」などと無責任な話をしています。
また、ろくに勉強もしていないメディアが
「最新のガン治療は“秒進分歩”の勢いで進歩しているから
5年後にガンは消えてなくなる」と妄信的な医学喧伝をしています。
さらに「西洋医学が絶対だ、東洋医学などいかがわしい」と、
まるで “いのちの裁判官”にでもなったかのように
発言をする批評マニアもいます。
こうした論争ゲームのように「いのち」を弄ぶ論者に対しては、
「一度、あの毒薬とも思える
<化学抗ガン剤>の苦痛を味わってみるがいい、
ガン治療の醜態が、頭ではなく心身全体で分かるはずだ」――
ガンの患者なら、そういいたくなるのではないでしょうか?
いまのガン患者の苦しみは、
それほど複層的な要素を抱えているのです。

また一方で、『これで一発で効く』『これで完治する』と、
医師や治療師や業者にいわれたら、
それが西洋医学にしても、その他の代替療法にしても、
まずは、よく勉強して疑って見ることです。
このコラムで何度もケーススタディを書いているように、
複層するガンという魔病には、一発で効く「神業の手術」も
「魔法の弾丸といわれる薬」もありえないからです。

ともあれ、治療費や薬代は高ければよいということではありません。
「いのちの世界」では、
日々の「心身養生」と「応急治療」の選択による、
長い長い人生の工夫の積み重ねが大切なわけです。
ですから、お金の使い方にはくれぐれも頭を使いましょう。

たとえば、僕が「食は薬に勝る」として
玄米菜食法を継続しているのも、体質改良のためもありますが、
ガンの継続養生費を考えた上でのことです。
有機野菜は、確かに農薬野菜より1〜2割割高ですが、
これで「ガンに負けない体質つくり」に役立つと思えれば、
これほど効果的で安上がりの養生法はないと僕は思っています。
僕が、毎朝、食べている玄米全粒粉などは、
1袋1300円ほどで、2〜3週間は持ちます。
「医食財」に賢く知恵をまわすことが、
ガン延命術のヒケツなのです。


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2009年4月14日(火)

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