第136回
「複合漢方力20の知恵」の賢い読み方
拙著「複合漢方薬の驚異 ガンを切らずに10年延命」には、
たくさんの読者のみなさんから、賛同や声援のメッセージを、
メールや手紙でいただいたことは前にも書きました。
先日は、Sさんという長い間、ガンと闘っている
女性読者の方から、こんな読後感を綴ったメールが届きました。
「早速、20の力をしっかりと読みますね!
今の課題は何と言っても 正食力です。
真剣に玄米菜食を実行したのは
6、7ヶ月で ゆるマクロ・・ゆるゆるマクロ・・
超ゆるゆるマクロに陥っています。
がんばらなくっちや・・
大変読み易く 力ごとまとめられてあるので
いつでも読みたい力を
思い出したい力を探すことが出来ます。
今度 転移した時はもう手術はしません。
関根さんのように和戦派になりたい
がんがいないと思われる現在しっかり
養生していくつもりです
ありがとうございました。」
どうでしょうか? ガン治療の苦痛を乗り越えて、
自分でいろいろな養生法を工夫し、
自らの自癒力を信じて上手に過ごしている
患者ならではの率直な言葉ではありませんか?
「自癒力」「和戦力」「薬草力」「不老力」「相乗力」
「天仙力」「殺傷力」「薬食力」「陰陽力」「身土力」
「正食力」「食縁力」「排便力」「家族力」「温和力」
「医診力」「延命力」「患者力」「希望力」「全体力」・・・
僕が本書で、医師や病院サイドの目からではなく、
ガン患者学の視点から
「漢方力が心身にもたらす驚異的な複合作用」を
「漢方力20の知恵」として提示したわけですが、
一般の読者なら「なるほど、そんな作用もあるのかいナ」と、
ただの知識として理解するでしょうが、
何年もガンという魔物を
なだめすかして付き合っている患者さんなら、
このSさんの書いておられるように、
「20のいのちのパワー」の1つ1つが持つ意味を、
わが身の症状や気分や悩みに照らし合わせて読む――、
そして、とかく忘れがちな養生の大事な心得を思い出す――、
さらに、また勇気と希望を抱いて、
日々、和やかに過ごしていく――、
これこそ、患者の賢い読書術、対応法だと思います。
もちろん、ガンとは、患者の養生の油断のスキを突いて
増殖を図ろうと狙っています。
ですから、本書で提示した20のパワーの知恵を
ただ丸暗記するのではなく、
あっ、風邪を引いたかな、体が冷えるなと思ったら
『温和力』の項目を紐解いてみる――、
あっ、ステーキやチーズを食べ過ぎたかなと思ったら、
『正食力』の項目を呼んでみる――。
自分流に工夫して読みたいと思った項目を開いて、
忘れていたことを思い出し、
体に優しい養生法を続けていくことが、
「元気で長生き」を掴む秘訣だと思います。
「継続は力なり」「継続は宝なり」です。
ちなみのオンラインBOOK通販でも以下のように高評してくれた
読者もおられました。
「本書はガンと付き合う20の知恵で構成されている。
どれもが10年延命中の著者が自身の
心と体で獲得した貴重な知恵だけに心に響き説得力がある。
項目が独立しているので、どこからでも読めるのがいい。
体験者ならではの辛抱強く賢い患者学に共感した。」と。
いま闘病中のSさんはもちろん、
みなさんも賢くいのちを掴んでください。
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