ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第132回
希望は絶望の中にある

今発売中の拙著「ガンを切らずに10年延命」で書いた、
<複合漢方力の知恵19 「希望力」を高めよう > 
という項目の紹介の続きです。

               *

●ガン延命力のひみつは「あきらめない心」にあり

もう、7、8年前のことになりますが、僕たちは
「有機農法を見学しながら自然食を楽しむ」――
夏のスローヘルス研究会の合宿を
詩人・宮沢賢治の故郷・岩手県東山で開いたことがあります。
そのとき、開催日直前の2日前に、
突然、メールで参加申し込みをしてきた男性がいました。
ちょっと困ったのですが、
ホテルに問い合わせたら1部屋、追加できるというので、
人数も多いほうがにぎやかでよいと思って、OKしたのです。

当日、現れたのはヒゲもじゃで黒ふちのメガネをかけた、
40代くらいの人でした。
でも、風貌に似合わず、話し方の優しい人で
「僕、仲間内では玄米部長といわれているんです」と、
自然食志向派らしい話をするので内心ホッとしました。
これが気鋭の作家・山口泉(やまぐちいずみ)さんとの
始めての対面でした。
人間の縁って面白いですね。あとで知ったのですが、
山口さんは、太宰治賞優秀賞や
日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞している
気鋭の作家だったのです。

やがて、「オーロラ交響曲の冬」(河出書房新社)
という内容はシリアスでもとても幻想的な
書き下ろし小説が送られてきました。
少年少女たちをめぐる差別問題や原子爆弾による被害を
ストレートに描いた物語でしたが、
「希望は絶望の中にある」ということを教えてくれました。
日本、韓国、ロシアの少年少女たちが、
お互いが抱える差別の意識を乗り越えるために
「魂の共和国」を理想として心ときめきながらまい進するという
「絶望に負けず希望を掴む」という内容でしたから、
僕は心温かく励まされながら一気に読んでしまったのです。
もし童話好きの読者がいたら、ぜひ読んでみてください。
いま大人が読むべき感動の名作です。
まさに「希望在心中 生命在脚下」のメルヘンです。

もちろん、小説の世界と違って現実の闘病とは、
絶望を希望に変えて、それを契機に元気を掴む――
ということは難しいのですが、
人間のいのちって不思議ですね。(略)
作家の山口泉さん自身も、
お父さんの闘病の介護に苦労されながら、
現実の世界でもあれこれ治療や養生を組み合わせて
「いのちの希望」を掴み取った人です。
「あきらめない心」――
ここにガン延命力のヒミツがります。(以下略)

               *

こうした魂と魂をつないでいく人たちとの出会いが契機で、
僕の回りには山口泉さんのように
「絶望を希望に変える」仲間が増えていき、
こうしたネットワークの広がりも、
僕の延命力をパワーアップしてくれたわけです。

その山口さんが自らの
『魂の連邦共和国へむけて』(※1)というHPで、
<御自身の食道癌体験・手術拒否・現在まで
10年延命という体験から得た思想を
「複合漢方力」という主題のもとに展開された力作>
と僕の新刊を評価して下さっていますので、
ぜひ覗いて見てください。

僕の本に関してのみならず、
<広島・平和記念公園「原爆の子」の像の前で。
有志による朗読+チェロ伴奏する作家・山口泉>
の姿や作品群の裏話が読めます。
ともすれば現代人が忘れがちな「魂の高揚」「志の崇高」
ということも教えてくれるはずです。


※1 http://www.jca.apc.org/~izm/


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2009年3月28日(土)

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