第124回
ガン延命のヒミツは排毒力=「食べるより出す」
1・食べることも大切だが出すことが一番。(排毒)
2・冷えは万病のもと。心身を温めよう。(温和)
3・ストレスをためるな。希望を持とう。(希望)
これが「ガンに負けない養生3原則」だ――、
体調が崩れてもあわてない。
<排毒><温和><希望>この3原則を思い起こそう――
という話の続きです。
まず「排毒力」の大切さとはどのようなものか考えて見ましょう。
どうも、多くの大病院の医師が病気というと抗生物質を飲め、
ガンといえば抗ガン剤を大量に入れろ、
健康維持にはサプリメント、ビタミンを飲め、
しっかりとカロリーをとれと、
「入れる」ことばかりを教えてくれますが、
この肉食過多、過食暴飲の時代には、
「入れるより出す」――、
これがガンの撃退法の逆転の発想でるばかりか、
実は「元気に長生き」のヒケツでもあるわけです。
ついつい、忘れてしまいがちなことですが、
「からだに毒素を溜め込まない」ことが、
この飽食過食、添加物蔓延、
長寿難病時代には大切なことなのです。
人間のいのちは「食べ物が作っている」
ということをキモに命じておきましょう。
では、なぜ玄米菜食の「排毒力」が凄いかといいますと、
その原則が「食べるより出す」――、
つまり、繊維質の多い食物を摂取することで、
とくに腸に溜まる「酸化した毒素」を、
素早く排泄、排毒するデトックス効果があるからなのです。
筆者の「ガンを切らずに10年延命」の体験からいっても、
玄米菜食を始めれば間違いなく便秘解消、
野太いウンチが出るようになります。
最近、若い女性の間で、ダイエットのデトックス(解毒=毒だし)
という言葉が流行っていますが、
こうしたことは、とうの昔から日本伝統の玄米菜食法では
伝えられていることなのです。
ちなみに、僕のマクロビオティックの師である
食箋(しょくせん)指導者の
山村慎一郎さんは、岩手・盛岡でゴーシュ研究所という
団体を主宰して難病患者の相談ばかりか、
女性のデットクス指導で大忙しですが、
全国の講演やセミナーにも駆け回っています。
また月刊「マクロビオティック」や月刊「むすび」といった
雑誌にもコラムを毎月連載していますので、
読んでいる読者もいると思います。
その「むすび」誌の2008年10月号で
『陰陽まるわかり』というコラムで、
「排泄の要『大腸』」と題して「食べるより出す」が、
いかに優れた玄米菜食法の知恵であるか、
いわば「排便力」の大切さについて面白い記事を
書いておられますので、参考のために抜粋紹介させてもらいます。
「最近は甘い物や脂っこいものを食べ過ぎている方が多いので
腸の弱い方が目立ちます。腸が弱いということは、
大腸菌やウエルシュ菌といったいわゆる悪玉菌が多く、
乳酸菌のような善玉菌は少ないので、
排便がうまくいっていないのです。
『私は大丈夫よ!毎日便が出ているもの』という方でも、
軟便だったり、量が少ない方が多いのが現実です。
あなたのウンコは何グラムとは
なかなか聞けないです・・・(笑)。
日本人のウンコ量は、戦前で200グラムだったそうですが、
現在は80グラムぐらいしかないそうです。(略)」
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続きは、また明日。
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