第120回
「逆転発想のガン患者学読本」
好評発売中の拙著
「複合漢方力の驚異
ガンを切らずに10年延命!」は
ズバリ、むごい手術を拒否してガン病棟を
“脱走”するが如くに退院。
その後、10年間の在宅療法=薬食同源療法で元気に延命した
僕の体験記録であり、「逆転発想のガン患者学読本」です。
もちろん、治療選択は患者の自由な判断によりますから、
僕のガン延命法を強制など出来ません。
しかし、病院から見放されて悩んでいたり、
いまの西洋医学を中心としたガン治療に、
もし限界や不信を感じている方がおられたら、
一度、通読してみてください。
さらに、僕が続けた薬食薬草療法=漢方療法といっても、
あまり小難しく考えないで下さい。
まえにも書きましたように、図表と図解をふんだんに使って
解説しましたから、すらすらと読めます。
きっと、もう1つ別のガン治療のヒントが掴めると思っています。
あれから10年――、なんとしても「元気で長生き」を目指す、
ちょっと風変わりな闘病を続け、
別に医師から教えられたわけでもなく、
自然に西洋医学と漢方医学を組み合わせた、
いわゆる「ガン統合医療」を取り入れたことになりますが、
その間の抗ガン剤と放射線の副作用や
後遺症の疼痛にはほとほとまいりました。
しかし、いさぎよく退院はしたものの、
その後の在宅療法は大変なものでした。
患者は絶えず不安に怯え、判断に迷い続けるものです。
体調が狂えば「やはりガンは切った方がよかったのではないか?」
とも悩みました。
自分でいろいろ工夫し、別の医師や病院を探して苦労した分、
ただあわてたりあせったりするのではなく、
患者の立場から「ガンの正体」や「いのちの力」の仕組みが
自分なりに見えてきたのは幸なことでした。
少しばかり頭も賢くなったようでした。
退院後に選んだ、ちょっとユニークな在宅療法とは、
以下のような薬食同源の原理に基づいた
3つの『薬草&薬食療法』でした。
1.天仙液による「漢方複合療法」(王振国医師)
【注・日本では未承認薬】
2.漢方せんじ薬を中心とした「ホリスティック療法」
(帯津良一医師)
3.玄米菜食によるマクロビオティック食養生法
(山村慎一郎・食箋指導者)
大学病院の医師たちからは失笑を買う、
漢方医学、伝統医学を中心にすえた
薬草・薬食養生法ということになります。
丸々10年、挫折することなく続けました。
「世に喧伝されるほど“手術は即=完治”
“抗ガン剤は即=万能”ではないようだ」
「ガン患者は“壊れた機械”のように扱われてよいのだろうか?」
「ガン患者とて、元気に長生きしなければ意味がない」
「もっと別に、ガンと向き合う優しい治療法はないのだろうか?」
「“ガン難民”“患者漂流”なんてゴメンだ」――
という思いは、闘病を続ける中でますます募ってきまして、
とうとう「ガン切らずに延命10年」を期して本書を書き下ろし、
新たなガン治療の知恵を抱きつつ、読者の皆さんと共に支え合い、
励まし合っていこうと考えたことわけです。
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