ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第119回
自己有用感って、知っていますか?

もはや「ガンは2人に1人」が罹るといわれていますが、
いまや「うつ病」の人が100万人といわれ、
おまけに認知症患者数は200万人ともいわれています。
まさに不安に満ちた「長寿難病」時代の到来です。

昔から、「一病息災」という健康金言があります。
ガンと共生しよう、難病と仲良く折り合おうと考える
患者さんが増えてきました。
これはよい傾向です。
ただし、「一病息災」とは、ただの治療発想としてだけはなく、
人生観そのものとする「逆転発想の処世法」が
大切になってきたと思います。

さて、
「寝たきり長生きでは意味がない。元気で長生きを掴もう」――、
という主旨で、僕は「ガンを切らずに10年延命」という本を
出版しました。
お蔭様で、多くのガン患者の皆さんやご家族の方たちに
読んでいただき、賛同の手紙もたくさんいただきました。
有難うございます。

いまガン病棟では、標準治療といって
「手術」「抗ガン剤」「放射線」の治療法しか使いません。
この治療法が尽きると、大抵の医師が
「もう治療法はありません。余命半年です。
緩和病棟で覚悟を決めてください」
などと、冷酷な診断を宣告するのが常識となっています。

ところが、僕たちの仲間でもそうですが、
標準治療以外の療法や、漢方療法や代替療法、
さらに食事法や呼吸法を併用して、余命半年どころか、
2年も3年も、いや、漢方や食事療法も組み合わせて、
5年も10年も生き延びた患者はたくさんいるわけです。

たしかに、誰しもが、ガンと宣告され、
余命半年と宣告されれば、「人生が真っ暗」になります。
しかし、拙著「複合漢方力の驚異 ガンを切らずに10年延命!」
を読んでいただければわかるように、
「一病息災」「希望こそ良薬 あきらめは毒薬」と
処世発想を変えて、体だけでなく、
身・魂・心のエネルギーを高める養生法を組み合わせていくと、
人間の生命とは不思議なものですね。
心のトキメキに感動するチャンスを掴んで、
「ガンとも仲良くできる」「納得した人生を掴むこともできる」
「よりよい時間を長く過ごすことができる」という
患者さんも出てくるのです。

僕の愛読書の一つに
「The Greatest thing in the world」(邦訳「愛の考想」)
という19世紀スコットランドの神学者
ヘンリー・ドラモンドという人の名著があります。
その中で「人間はなぜ明日のいのちを望むのか?」という
根源的な問題に、ドラモンドは以下のように答えています。

「私たちを愛している人があり、その人と共にいて、
その人を愛したいために生きたいからだ。
私たちは愛し、愛されているから生きることを望む。
誰も愛する人がなくなった時、人は自殺してしまう」と。
さらに、そのためには
自分が愛されることばかりを考えるのではなく、
自分から愛する気持ちをまず大切にしようと述べています。

ここら当たりに、心身丸ごとで「一病息災」を貫く、
長寿難病時代の人生の知恵が隠されていると、僕は考えています。
ズバリ、ガン患者の心境に照らし合わせて意訳させてもらえば、
「壊れた機械のように体を切り刻まれて、
苦痛の中で人生を終わりたくない。
助けられたり、助けたり・・・人間らしい温かな愛情に包まれて
人生を全うしたいものだ」ということでしょう。

自分には「やりたいことがある」というだけでなく、
「やりたいことを一緒に出来る愛すべき人たちがいる」、
自分はその「使命のために生かされているのだ」・・・という
「愛の連帯感」を見つけたとき、
誰しもが生き抜くパワーを見出すのではないか?
それは大事の仕事でなくとも、ボランティアでも
ちょっとした料理や手芸をすることでもいいと思います。

最近、子供たちの「やる気」を起こさせる
教育心理学のキーワードとして
「自己有用感」という言葉が重要視されています。
意味は「自分がこの集団の中で役に立っている」という自覚です。
これからの長寿難病の不安の時代に、
ますます大切にすべきは「有用感」であり、
「有用愛」ではないでしょうか?


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2009年3月15日(日)

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