ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第115回
シックケアからヘルスケアへ

長生きするには、
肥満対策より禁煙・節酒に気をつけることだ・・・
という厚生労働省研究班の約9万6000人調査による結果が、
新聞・テレビで報道されたことがありました。

<主任研究者の津金昌一郎・国立がんセンター
がん予防検診研究センター予防研究部長が
「ガンや循環器疾患を減らすには
肥満対策より禁煙、節酒を推進することが重要」と、
メタボ健診(肥満改善を重視する特定健診)に疑問を投げかけた>
という記事です。
皆さんの中にも、読んでヘエーと思った人もいるでしょう。

もちろん、ガンや循環器疾患といった老化現象ともいうべき
生活習慣難病は、高タンパク、高脂質の
過食を控えること越したことはないわけですが、
この調査では、<長生き)にもっともよいことは、
禁煙と節酒というわけです。

いろいろ工夫して禁煙したり、
禁酒・節酒した人も増えてきました。

いわゆる、こうした予防医学の観点から、
いまはアンチエージングの研究や治療が盛んになり、
この長寿難病社会では、「転ばぬ先の杖」というわけで、
日頃の生活改善=養生法は、
ますます重要なこととなってきたように思います。

しかし、人間って、愚かしいところがあって、
体が痛くなったり、ガンだ、心臓病だ、糖尿病だと診断されて、
初めて、あわてて薬を求めたり、病院に駆け込む。
僕にしてもそうでしたが、やっと気がついて、禁煙や節酒、
さらに高タンパク高脂質の食べ物の制限を始めるわけです。

いまの時代は「シックケア(病気治療)」も大事だが
「ヘルスケア(予防治療)」の時代だといわれ、
早期検診、早期診断が奨められますが、
あまりにも、ガンや循環器系の病気でいのちを落とす人が
増えているわけですから、
ただの予防医学の奨めを説いて廻っても、
とくに中高年には追いつかなくなってしまったようです。

しかし、一方で、ガンに罹っても、
「シックケア」=病気治療だけでなく、患者と家族が率先して、
日常の生活習慣を正す「ヘルスケア」=養生改善を尽くして、
上手に長生きしている人も出てきたわけですから、
「ヘルスケア」とは、病人には関係ないことダなどと、
あきらめてはいけません。

いや、ガンのような難病にかかって、
幸運にも手術や化学薬で寛解したならば、
その退院後の養生改善=「ヘルスケア」がより大切なのですね。
また、ガンが再発したら切ってもらう、
転移したらもっと強い化学劇薬で治してもらう・・・などと
安易に考えるほど、ガンは柔な病気ではないからです。

別に、僕が近刊「ガンを切らずに10年延命――複合漢方力の知恵」
に書いたような、退院後の延命養生(ヘルスケア)のケースを
無理矢理に奨めるわけではありませんが、
あなたの年齢や症状、体質に合わせた
ヘルスケア(養生改善)をしっかりと工夫することは大切です。

養生改善法とは、西洋医学にも東洋医学にも、
たくさんのヒントはあるはずです。
ただ「医師まかせ」「病院頼み」では、
ガンのような難病はなかなかうまく折り合えないものだ・・・
それは、僕の10年間のガン延命からの実感なのです。


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2009年3月11日(水)

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