ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第105回
ガン延命のひみつ=「和戦力」を見直そう

今発売中の新刊拙著
「ガンを切らずに10年延命――複合漢方力の知恵」
(ダイヤモンド社・刊)の話の続きです。
ぜひ、これまでのガン治療本には触れられていない、
長寿難病時代のガン患者の「延命の知恵」が、
ぎっしりと書かれていますので、患者の方は勿論ですが、
家族の方、友人の方もじっくりと読んでみてください。

いろいろと僕が体験し、ガン患者学の知恵として、
本書にまとめた「複合漢方力の知恵20」の1つに、
ガンと眦(まなじり)をけっして「抗戦」するのではなく、
「和戦」する心得が大切だと強調した章があります。
とくに退院後に大切な「延命の知恵」ですので、
抜粋紹介しましょう。

               *

●あなたはガンの「好戦派」か?ガンの「和戦派」か?――

ガンというと壮絶に、悲愴に、激しく闘う
タイトルの本がたくさん出ています。
たとえば『壮絶!ガンとの闘いに勝った』
『死からの生還・ガン克服記』
『ガン闘病、涙の○○日』・・・、
しかし、これだけインターネットなどによって
内外のガン情報が手にしやすくなると、
どうも大病院のガン治療には限界があると分かってくる・・・。
ひょっとして、ガンそのものではなく
ガンの惨い治療で合併症を起こしたり、
病院の手落ちで院内感染にあったりして
亡くなったのではないかと、
疑問を持つ患者や家族も増えてきました。

漢方や呼吸法、食事療法、健康食品などの併用を
心がける患者さんも多くなってきましたから、
ガンとは、ただ叩いたり切ったり、
戦争のように激しく闘うものではなく、
ガンと共生して上手く延命していくものではないか? 
そう考える人も増えてきたように思います。

筆者が「ガンを切らずに10年延命」したことは、
いまや、ちょっとばかり有名な話になってしまいましたが、
かといって、まったく順調に推移したわけではありません。
ガン宣告を受けた当初は、
ちょっと血液検査のマーカーの数値が上がっても
医師や看護士と一緒になって大騒ぎしたものですが、
やがて季節の変わり目などに人間の体は変調が起こり、
数値も変動することもわかり、
余程の激痛が走るような自覚症状がない限り、
病院に足を運ぶ回数を少なくしました。

スワっ、再発か?と大騒ぎしたときも、何度かありました。
しかし、漢方療法と食事療法を中心に、
ガンに負けない「延命力」を全身にみなぎらせるように
「あわてない、あきらめるなよ、あせらない」と
心に言い聞かせて粘り強く、
いわばスローヘルス式の延命力療法を
組み合わせたことになります。

「えーっ?そんなエビデンス(立証性)のない療法はやめなさい」
と大病院の医師たちは警告を発しました。
もちろん、患者さんの中にも、まるで「腹切り武士」のように
むごい手術や過度の抗ガン剤の疼痛にも耐えて、
生きのびている人がたくさんおられるわけですから、
別に、僕の延命力応用法を無理矢理に
押し付けるつもりはありませんが、
ただ、長年、ガンと付き合ってきて、
ガン患者のタイプには2通りあることが分かりました。

・「好戦派」=臓器手術や抗ガン剤の化学療法に
 積極的に挑むタイプ。

・「和戦派」=なるべく臓器を痛めずに
 自然治癒力や免疫力を高めるタイプ。

治療の選択とは、まさに多種多様、
人生いろいろで患者の運命も様変わりします。

               *

新刊「ガンを切らずに10年延命」の続きはまた明日。


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2009年3月1日(日)

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