第75回
論より証拠!有名ホテルでもマクロビオティック料理
昨年の暮、拙著「大正霊戦記 大逆事件異聞 沖野岩三郎伝」の
続編の取材のこともあって、僕たち夫婦は、養生を兼ねて、
和歌山県白浜の温泉にしばらく滞在しておりました。
ちなみに、来年2010年が「大逆事件100年」となりますので、
拙著続編は、その頃までにゆっくりと
書き上げようと思っているのですが、
内容は「大逆事件・残徒余話―大正神哭論」といった
タイトルの予定です。
これについては、いずれ機会があれば、このコラムでも
また、紹介させていただきたいと思います。
さて、白浜温泉からの帰途、
マクロビオティックの総本山である
大阪の「正食協会」に立ち寄り、会長の岡田定三さんと、
正食クッキングスクール校長の岡田昭子さんにお会いしました。
岡田定三さんはマクロビオティック食養生法に基づいて
「健康と平和」の改革運動の理論的指導者であり、
岡田昭子さんは
「マクロビオティック料理事始め」という名著があり、
大阪はもとより全国各地で料理教室を開いて、
多くの女性から尊敬を集めている食養実践家であることは、
このコラムでも何度か紹介してまいりました。
そのおふたりが、わさわざ、
マクロビオティック料理を出す
大阪・梅田のウエスティンホテル(※1)に招待してくれたのは
嬉しいことでした。
というのは、旅に出て保養するのはいいのですが、
困るのは、いつもホテルや旅館の食事でした。
別に、僕たちは厳しく玄米菜食に
こだわっているわけではないので、
ビュッフェスタイルの朝食ならば、
適当にご飯や味噌汁や納豆や煮物を選んで食べますが、
夕食は辟易とします。
和食から肉は避けてもらい、野菜の煮物などは食べますが
てんぷらやマグロの照り焼きやゆでカニなどなど、
豪華料理を山盛りに出されても食べきれないわけです。
海外に出かけるときは、
マクロビオティックの玄米パックや味噌汁セットなどを
トランクに詰め込んで出かけたこともありますが、
これも大変なので最近ではブラックジンガー(玄米全粒粉)や
ラクティス(乳酸菌生成エキス)といった
腸に毒素を溜め込まない健康排毒食品を携帯して、
食後にそれを飲むことにし、
いわゆる「食べて出す」ことに気遣ってきたわけです。
ですから、何日かぶりに、岡田会長ご夫妻から、
ホテルのレストランでマクロビオティックの料理を
ご馳走になったことはとても感動的でした。
ちなみに、ご夫妻の主宰するマクロビオティック料理教室では、
OLや主婦のみなさんだけでなく、
最近は、マクロビオティックブームも影響しているのでしょう。
ダイワ・ロイヤルホテルなどのプロのシェフたちが
たくさん押しかけてきているそうで、
このウエスティンホテルのシェフも
おふたりの教え子というわけでした。
「いくらヘルシー料理ブームといっても、
プロの料理人に肉を使わず、化学調味料も使わない
マクロビオティック料理を理解してもらうのは大変でしょう」
と尋ねると、
「シェフの皆さんには合宿していただいて講習するのですが、
料理を作るだけでなく、
まず、マクロビオティックの玄米菜食を3日間、
体験していただきます。
すると、味も美味しいということが分かり、排泄も良くなって、
自分の体でマクロビオティックの良さが
分かってもらえるわけです」
と、岡田昭子校長がにこやかに答えてくださいました。
なるほど、僕も初めて玄米菜食を食べたとき、
たちまち、バナナのような野太いウンチが出てびっくり。
便秘も下痢もしなくなって、
体がすっきりしたことの感動したわけですから、
まさに、岡田さんご夫妻の食養指導法は
「論より証拠」の実践方式が功を奏して、
マクロビオティック料理を作るシェフガ生まれ、
ホテルのレストランが、あちこちに出来はじめたわけですね。
では、このホテルのメニューはどんなものか?
続きは、また明日。
※1 http://www.westin-osaka.co.jp/restaurant/amadeus.html
|