第54回
続・ガン対策=大切なのは退院後!
ガンに関しては、
とくに退院後の治療設計をどう計画するか?
ここが「延命出来るか」「出来ないか」の
分かれ道となってきます。
ところが、この退院後のガン専門病院や大学病院の
治療法にも問題があります。
検査検診は、患者の不安を解消してくれます。
異常が見つからなければ様子を見るということになりますが、
大抵が季節の変わり目などに体を冷やして、再発転移となります。
すると、いまの大病院では、またぞろ手術を迫ってきます。
それが出来なければ、
抗がん剤や放射線治療ということになります。
とにかく、いまの西洋医学の標準治療では
「手術=切る」「抗がん剤=叩く」「放射線=焼く」といった、
局部を攻撃するだけでなく、正常細胞にもダメージを与える
いわば「攻撃療法」しか正当と認めてられていませんから、
どうしても体の弱った患者は、ガンそのものというより
激しい「再発治療」「転移治療」で
いのちを縮めることになってしまわけです。
そうした副作用の疼痛に対する鎮痛剤も開発されていますが、
もうこれは姑息な手段にすぎません。
では、退院後にどう治療設計をすればよいかというと、
大病院からは、これ以外の治療はほとんどありませんから、
多くの患者が、口コミに頼って、代替医療の医師を探したり、
いわゆる漢方や健康食品を飲んで「ガンを治そう」としています。
これもいいことですが、漢方や健康食品を、
手術や抗がん剤、放射線と同じように
「攻撃薬」と考えてはいけません。
むしろ、漢方や伝統療法の食品には、
体全体の免疫力を高め、
自らの持つ自然治癒力を高める効果がありますから、
これ以上、ガンに負けない「防御薬」
と考えたらよいのではないでしょうか?
漢方や健康食品は非科学的で不安だ・・・という人は
無理に試すことはありませんが、
ガンは「攻撃的治療」だけでなく
「防御的治療」も併せて治療計画に取り入れること――
これが「ガン延命力」をつけるヒケツだと思います。
専門的には「ガン統合医療」というのですが、
むしろ、退院後、漢方や健康食品などの
代替療法をうまく組み合わせた人が、
僕の回りでも、元気に延命しているように思います。
とくに、薬を飲む・・・という発想ではなく、
心身を健康に育む・・・という発想で、
食事療法や呼吸法をうまく励行することが大切です。
僕は、簡単な呼吸法はやっていますが、
とくに、マクロビオティックの食事法を
この10年間を励行し、
これがガンに負けない体質を作るのに大いに役立ち、
こうして元気に長生きできました。
さて、スローヘルス研究会のお仲間で、
元・日本CI協会の専務理事であった、
花井陽光さんが急性白血病になり、
2度の骨髄移植の難関を突破して、かれこれ4年となります。
いまは、「ついのすみか」という、
中高年ライフと環境問題のNPOを主宰していますが、
そのBLOGを読んでいても、いかに、退院後、
マクロビオティック食養生法が、
花井さんを支えているかが分かります。
では、どんな退院後の養生を組み合わせているか?
続きは、また、明日。
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