第52回
体が不調なら、まず、からだを温めよ
シニア雑誌のベストセラー「いきいき」と、
その別冊通販雑誌「ふくふく」で連載されている
「2人に1人ががんになる」という
ガン特集シリーズの話の続きです。
今発売の「ふくふく」には、東京女子医大付属・
青山自然医療研究所クリニック院長・川嶋朗医師の
「ガンと冷え」の話が掲載されています。
川嶋医師は、腎臓病などの内科医が専門ですが、
鍼灸、気功、アーユルヴェーダ、ホメオパシー、バッチフラワー
といった数々の自然療法も習得し、
西洋医学と相補・代替医療を組み合わせる、
いわゆる統合医療を実践。
からだだけでなく、心の状態も合わせて難病を診る
ホリスティックな発想の医師ですが、
冷えとストレスの関係を強調しているところが注目です。
ちなみに川嶋朗医師については、
前にこのコラムでも紹介しました。
僕たちの「いのちの手帖」にも以下のように寄稿されていますが、
近刊「心もからだも「冷え」が万病のもと」(集英社新書)
という本の中で、
「体が冷えることによって、心まで冷えてしまう人がいる」
と警告しています。
「ありとあらゆる病気の人が訪れます。
悪性腫瘍の人、不妊症の人、喘息やアトピーの人、
うつ病の人もいます。(略)
そこで私が痛感するのは、
『冷え』は諸悪の根元だ、ということです。
がんの人もED(勃起不全)の人もうつの人も、
ほとんど全員の体は、冷えています。
身体的な病気の人の体が冷えているのは、まだわかります。
しかし心の病の人も、体は冷えきっているのです。
そしてもうひとつ確信しました。
心と体はつながっているということです。
体が冷えることによって、心まで冷えてしまう人がいます。
肉体的な『冷え』からうつ病になったり、
精神的に不安定な状態になってしまうケースは少なくありません。
心が冷えてしまったことで、
体まで冷えてしまう人もいます。
ストレスが体を冷やしてしまうように、強い不満や怒り、
情緒不安定が原因で身体的疾患を招いてしまうのです」
そして、「携帯カイロ」「腹巻」「指モミ」
「血流改善の靴下、ブラジャー」など
気軽にできる「冷え退治」がよいといっておられます。
この雑誌「ふくふく」(※1)のガン特集シリーズでも
「あらゆる患者さんがやってきます。
症状はさまざまでも、そういった患者さんで共通しているのは、
からだを痛めつけ冷やしていることです。(略)
体が不調なら、まずからだを温め臓器を大切にしてあげること。
いちばん簡単で効率的な方法だと私は思います」と。
興味のある方は、この雑誌特集や川嶋医師の著書
「心もからだも冷えが万病のもと」
「病気は心のメッセージ」などを読んでみてください。
きっと、元気で長生きのヒケツを掴むことができるはずです。
※1 http://www.e-ikiiki.net/subscription/index.html
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