ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第40回
一病息災?いや、多病息災の時代に突入!

長寿時代とは、社会福祉制度をどう維持していくか?
という国の財政の問題だけでなく、
個人そのものの生き方に大きな問題を投げかけています。

新たな医療保険制度として、
75歳以上を後期高齢者と規定して、
政府は顰蹙をかったわけですが、
それほど、多くの人たちが、
この長寿時代をどう『元気で長生き』していったらよいのか?
真剣に考える時代になりました。

現実に、ガンは一種の「突発性の老化病」でありますから、
長寿社会になればなるほど、大半の人が、
ガンと向き合う、その対応を迫られる時代となりました。
いまや、ガンは特定な人の病気、
いや、他人事ではなくなってきたわけです。
これが、日本は長寿難病国、いや長寿病弱国とまでいわれ、
「2人に1人がガンになる」と恐れら始めた所以でしょう。

これからは、もっとひどい状況になりかねないようです。
「気がつけば、あなたもガン」いや
「気がつけば、あなたも“多重ガン”」といわれる
長寿難病時代の始まりとなりかねないからです。
前立腺ガンの次に胃ガン,さらに肺ガン・・・といった、
全く別の部位に新たにガンが出来てしまう
「多重ガン」の患者さんが増えてきているからなのです。

「多重がん 撃退中!」(宝島社)
という自らの闘病記を発表したので有名なのは
女優の大空真弓さんです。

僕も昔、女性週刊誌の記者をしていた頃、
若き日の元気な大空さんを
取材をした思い出がありますから、
へえー、3つもガンを抱えたとは
大変なことだナァと驚きました。
乳ガンから始まり、胃ガン、食道ガンを発症。
次から次へと襲い掛かる魔の手に
「わたしにはガンが友達のように替わるがわる会いにくる」
と語る、その精神力に感動したものでした。

ところで、「多重ガン」というのは、
いわゆる再発の「転移ガン」と違います。

●多重ガン…組織の違うガン細胞によって
様々な臓器にガンの原発細胞が多発すること

●転移ガン…組織の同じガン細胞が血液やリンパ液に浸潤し、
別の臓器に運ばれ、分裂・増殖を始めるガン

転移ガンの場合は血液やリンパ液を通じて全身にガンが回り、
やがて、心肺や脳といった生命維持臓器がやられて
命を落とす危険にさらされるわけですが、
多重ガンの場合は、その都度、切り取ってもよいでしょうし、
またガン浸潤力を抑止するために、
全身の滋養力、免疫力を高めることによって
延命が図れるものでしょう。

とすれば、僕たちは大変な長寿難病時代、
ガン受難時代を生き抜くこととなりますから、
ますます、手術、化学劇薬といった荒治療に頼るのみならず、
心身養生による自癒力を組み合わせた、
統合的な治療を工夫して
人生設計することが迫られてきたと思います。
人間は機械ではありません。
ガン治療は「壊れた機械の修理」とは違います。

一病息災ならぬ、多病息災の長寿社会の中で、
いかに「寝たきり長生き」ではなく「元気で長生き」していくか?
人間らしく生きていくか?
人生を設計していくか?
ここがポイントの時代となりました。

ガンは「切ったり」「叩いたり」「焼いたり」すれば
治療は完治する・・・
といった治療発想はいささか時代遅れではないでしょうか?


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2008年12月26日(金)

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