ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第19回
漢方薬が効くタイプか?効かないタイプか?

ガン闘病9年目の内視鏡検査のとき、
ちょっとあわてて、またオロオロしたことがあった――、
「胃に潰瘍が4個あります」と原発の胃ガンではないかと疑われ、
「胃ガンの手術は簡単だから切ったらどうだ?」
といわれたことが、帯津医師の漢方生薬の新たな配合による処方で
危機を脱したという話の続きです。

次のような生薬の6種の組み合わせ(g=1回に煎じる量)で、
漢方煎じ薬を貰っています。

・黄耆(オウギ) 6g
・女貞子(ジョテイシ)6g 
・白朮(ビャクジュツ)6g 
・甘草(カンゾウ)4.5g
・半枝蓮(ハンシレン)6g
・白花蛇舌草(ビャッカジャゼツソウ)6g

 この薬草のパワー=薬理作用はどんなものかといいますと、
以下のようなことが検証されています。

・「黄耆」は強壮、止汗、利尿、
 さらに免疫(めんえき)促進の薬理作用――、
・「女貞子」は通便、滋養、肝臓や腎臓の保護作用――
・「白朮」は 補脾、利水、止汗、食欲増進、
 体質補強、食道ガンの抑制作用――
・「甘草」は解熱、消炎、鎮静、健胃、強壮の作用――

とくに
「白花蛇舌草(びゃくっかじゃぜつそう)」
「半枝蓮(はんしれん)」の二つは、
最近ガン治療によく使われる生薬で欧米や、
日本の医学雑誌でも抗ガン活性に関する
科学的な研究・検証が掲載されているようです。

しかし、西洋医学の薬と違って、
一つの生薬だけで決定的な薬理効果が起るというのではなく、
何種類かの薬草を「証」に合わせて
組み合わせることによって「相乗力」が起り、
症状改善や抗ガン抑制作用パワーを引き出す――
ここに漢方医学の特徴がある
と帯津良一医師はいっております。

在宅での煎じ方ですが、
簡単な自動煎じ器もありますが、
容器は土瓶(どびん)が一番です。
鉄瓶はだめです。
1日分の薬草を入れて50cc〜600ccの水を注ぎ、
40分ほど火にかけて、半量に煮つめます。
火からおろしたら、茶こしやガーゼなどでカスをこします。
煎じ薬の袋は虫やカビ、腐敗変質を避けるために
直射日光の当たらない、風通しの良い乾燥した場所に
貯蔵しておくように心しています。

帯津良一医師の漢方薬草力に関する見解は、
じつに患者の感触を大事にする人間味に溢れるものです。

「漢方の効果はホームランを期待しないでヒットを続けて
じっくり得点を重ねることに似ています。
また、漢方は効く人と効かない人がありますが、
患者さんの心の持ち方が大いに左右します。
宗教を信仰するくらい好きな人は効くものですよ」
とユーモラスに語っていますから、
筆者はきっと漢方が効く人のタイプなのかもしれませんが、
敬愛する帯津先生が心を込めて調合してくれているので、
わが身の中で薬草力が倍増しているのだと思っています。
あなたは効くタイプでしょうか、効かないタイプでしょうか?

ともあれ、毎日、漢方煎じ薬を温かくして
2〜3回に分けて食前に服用しています。
いまではお茶でも飲むように楽しんでいるわけです。
漢方力って予想外に凄いパワーを秘めていると思います。


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2008年12月5日(金)

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