第6回
別の「ガンと向き合う治療法」はないのか?
次のような「薬食同源」の東洋医学の知恵を組み合わせを
10年間、日々、継続し、幸運にも「ガンを切らず」に
生き延びたことになります。
1.天仙液による「漢方複合療法」(王振国医師)
2.漢方せんじ薬を中心とした「ホリスティック療法」
(帯津良一医師)
3.玄米菜食によるマクロビオティック食養生法
(山村慎一郎・食箋指導者)
そのほか、呼吸法、温泉療法、健康食品、ホメオパシーなど
いろいろな代替療法を試しましたが、この3つが、
じつに心地よくわが身のいのちのパワーをアップしてくれた
相性のよい療法でした。
丸々10年、挫折することなく続けました。
大学病院の医師たちからは失笑を買う、
漢方医学、伝統医学を中心にすえた
薬草・薬食養生法ということになります。
いま健康補助食品を含めた代替療法を併用したり
関心を持つガン患者は70%を超えたといわれています。
僕はガンの局部を叩き殺す西洋医学だけではなく、
体全体のエネルギーを上げて自然治癒力で体質を変える
漢方医学に「元気で長生き」の「いのちのパワー」があると
判断して、ここに挙げた3つの在宅療法を選んだわけです。
ガンの治療に限りませんが、
物事はイヤイヤ実践したのでは効果があがりません。
かえってストレスをためて体を悪くします。
「世に喧伝されるほど“手術は即=完治”
“抗ガン剤は即=万能”ではないようだ」
「ガン患者は“壊れた機械”のように扱われてよいのだろうか?」
「ガン患者とて、元気に長生きしなければ意味がない」
「もっと別に、ガンと向き合う優しい治療法はないのだろうか?」
「“ガン難民”“患者漂流”なんてゴメンだ」――
という思いは、闘病を続ける中でますます募ってきまして、
hiQのコラム連載再開を決めたわけですが、
新たなガン治療の知恵を抱きつつ、読者の皆さんと共に支え合い、
励まし合っていこうと考えています。
というわけで、題名は「漢方力の驚異」と
謳(うた)っていますが、
漢方の専門医学書のような内容ではありません。
本書は、患者が、いかにしたら「漢方の持つ複合パワー」を
自分のものにしてガンを克服できるか?
僕のつたない10年の体験と多くの仲間たちの症例をもとに
説き明かしたいわば「漢方の生命工学」読本であり、
「目からウロコの患者学読本」だと思って皆さん、
読み続けてください。
きっと、もう一つのガン克服のヒントがつかめるはずです。
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