第5回
薬食同源療法=漢方パワーがガン体質を変える
自分でいろいろ工夫し、別の医師や病院を探して苦労した分、
ただあわてたりあせったりするのではなく、
患者の立場から「ガンの正体」や「いのちの力」の仕組みが
自分なりに見えてきたのは幸なことでした。
少しばかり頭も賢くなったようでした。
とくに「ガン難民」と「患者漂流」が蔓延し、
「長寿病弱国」とまでいわれるいまの日本では、
ただ病院任せ、医師頼みにする発想では
患者の第2の人生は開けないといってよいと思います。
さらに患者を壊れた機械のように扱う3時間待ち3分間治療、
ますます患者実態とかけ離れていく医療システム――
これではガン患者の難民化は増大することになります。
医療システムばかりか、医療財政破綻の結果、
病院不足、医師不足が社会問題となっております。
あまり悲観的なデータばかりをあげたくはありませんが、
「高齢者やリハビリ患者の長期入院は厳禁」
「地方の人は病院にかかれない」「貧乏人は死になさい」と、
いのちの格差社会が形成されつつありますから、
ますます患者が意識を思い切り変えることによって、
「ガン延命力」を賢く掴む、
そうした時代がきたといえるのではないでしょうか?
「己のいのちは己で守る」、いや「己の不安は己で癒す」――
ガン延命力の近道は「他癒力」から
「自癒力(じゆりょく)」の時代です。
長いガン闘病を経験してきた患者さんなら、
イヤというほど思い知らされてきたはずでしょうが、
なんど病院や医師を妄信しすぎて裏切られたことか?
しかし、僕が在宅で日々、励行した、薬食同源の漢方パワーは、
自らの体の中にある、自然治癒力を高めてくれれて、
ガンに負けない体質に、じわじわと変えてくれたようでした。
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