第125回
夏時間から冬時間になりました
10月の最終日曜日、
つまり今年は10月30日の日曜日に夏時間から冬時間になりました。
どういうことかというと、
3月の最終日曜日に1時間プラスしたものを、
1時間繰り上げて元に戻した。
だから朝8時が、この日から朝7時になったわけです。
ライアテア島、フレンチ・ポリネシア
(タヒチの正式国名で、日本語にするとフランス領ポリネシア)では
夏時間を採用していませんでした。
島でも夏冬と表現しますが、夏が雨季で冬が乾期でした。
住んでいたときはそんな季節があると思いましたが、
現実は常夏の島。
日本やフランスで感じるような四季はありません。
日照時間は夏と冬でも1時間半ぐらいしか違いませんでした。
ところがフランスに越して最初の年、
6月の夏至と12月の冬至では
昼の時間が10時間以上も違って本当に驚きました。
1年を通して暮して初めて実感しました。
日本でも夏に日が長くて冬に短いのは常識ですが、
ここはその比ではありません。
5年たった今は季節の移り変わりと自然に受けとめられますが、
初めての冬の夜の長さはけっこうショックでした。
以前パリにいた友人が
「パリの冬は暗くてつらい」と言っていたのを思い出しました。
話を元に戻しますが、冬時間といわれる今が本来の時間です。
日本との時差は8時間。
そこに夏時間が導入され、
3月の最終日曜から10月最終日曜まで1時間繰り下がっている、
というわけです。
日本との時差はこの間7時間になります。
この夏時間と冬時間の切り替えは必ず日曜日に行なわれます。
ただ前日の夜中に時計の針を変えておかないと、
翌朝必ず混乱します。
これは5年体験した今でも変わりません。
それはオリヴィエもそうだし、
普通のフランス人達にとっても厄介なようです。
犬の散歩でしばしば一緒になる典型的ブルトンのおばさんは、
夏冬時間の切り替えを「面倒なだけ」と言います。
たった1時間ですが、
この時差を自然に受け入れるのに1、2日かかるのも現実です。
いつも18時過ぎに餌をやる我が家の犬と猫。
31日の日曜日は2匹とも17時過ぎにねだりにきました。
ちょっと早過ぎる…
時計の針が1時間繰り上がったのを思い出して納得。
体内時計はいつもの時間だからお腹が空いたのでした。
日本でも以前「夏時間導入」うんぬんと
騒いだことがあったように記憶しています。
でも立ち消えになって良かったですね。
夏と冬の日照時間差がヨーロッパほど極端ではないし、
何もかもが分刻みで動くような忙しい日本には必要ないですもの。
|