第61回
グルメとしては失敗の日程
モン・サン・ミッシェルへはお財布付きの1泊旅行だった上、
義父はなかなかの健啖家。
ここは一つ子供はいるけど、
1回ぐらいは美味しいレストランの予約をしてしまおうかな…
とたくらんだのですが、残念。
グルメにとって私が選んだ「火曜日」「水曜日」は失敗でした。
一般レストランは週末稼いで「月曜日」に休むパターンが多いのです。
ところがフランスの有名レストランは、
「火曜日」「水曜日」と週の半ばに休むところがあるのです。
有名レストラン、
それは大方ミシュランの星付きレストランですが、
のお客さんは、遠くからわざわざ予約をして「食べ」にやって来ます。
「遠く」は国内に限らず、外国からのお客さんも大勢います。
そうしたお客さんは、
長期バカンスの間(夏の2ヶ月は定休日を変更する場合もあります)
に限らず、
年間を通して週末を利用し泊まりがけで来る場合も多いのです。
こうしたレストランは、
小さなホテルを併設している場合が少なくありません。
フランスの夕食は早くて20時から始まるのが普通です。
観光地のレストランだと19時頃から夕食を頼めますが、
かなり早いほうでしょう。
さらに良いレストランになればなるほど
1回の食事時間は長くなります。
まずアペリティフ(食前酒)を頼み、じっくりメニューを読む。
それからおもむろに注文をし、当然それに合わせたワインを選ぶ。
食事はゆっくり時間をかけ、
静かに会話も楽しみながら進めて行きます。
こんな風に2時間を過ごし、
最後にブランデーなどで締めくくったら…
運転?できるわけもないでしょう。
だから少し人里離れたところにある有名レストランは
自前でホテルを構えているか、
シャトー・ホテルの中にあったりするわけです。
この時私が目指していたのは、
サン・マロから車で20分ほどのコンカルCancaleにある、
ブルターニュ地方出身のシェフ、
オリヴィエ・ロランジェOlivier Roellingerのレストランでした。
ところが火曜日と水曜日は休み。
これからフランスで
有名レストラン巡りを企てている方がいらしたら、
目指すレストランの定休日を確かめた上で
スケジュールを組まれる事をお勧めします。
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