第28回
日本ではどうなっていたでしょう
−10、−12、+16、+18。
何の数字かわかりますか?
クイズのようですが、実は年齢を表しているのです。
−10は10歳以下、−12は12歳以下。
+16は16歳以上、+18は当然18歳以上になります。
ではこの年齢制限が何についているかというと、
前2者はテレビのプログラム上に多く見ることができます。
後者2つは、テレビゲームのソフトや、
特に危険な模造ピストルなどの箱にも印されています。
ライアテア島に住んでいた時、
テレビのチャンネルは3局(TF1、France2、France3)でした。
プログラムによって画面に、●▲■
(●は問題なし、▲はやや暴力的、
■は12歳以下には見せないほうが良い、だったと思います)で
制限基準が出ていました。
わかりにくかったのか、こちらに来て気がついたのですが、
きちんと数字になっていました。
ある夜、テレビでシュワルツネガー氏の出世作となった
「ターミネーター」を見たら、−10が付いていました。
10歳以下の子供には見せないほうが良いということです。
オリヴィエもあれ?と思ったようです。
映画上映時も、後にテレビで放映されるようになってからも、
みんな平気で見ていたような気がしたけれど…
そんな事を考えながらしばらく見ていてハッとしました。
なんと簡単に人が殺されていくことか。
それもかなり過激に血が飛び、人が飛び、車がぺしゃんこになる。
それなのに物語上の重要人物達を除いて、
その他大勢の「痛み」も「死」も現実感はまったくないのです。
アッララー、
もしかして以前はこのようなものを
平気で子供たちに見せていたのかしら。
こうした年齢制限表示に強制力はありません。
見せる見せないは、親や周りの大人の判断に任されています。
さすがにテレビで+16、+18というプログラムはありませんが、
−10、−12はしょっちゅうです。
なぜならほとんどのアメリカ製アクション映画に
これがついているからです。
ともかく我が家はこの表示を尊重しています。
ところで日本でも、
番組にこうした年齢制限は付いていたでしょうか?
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